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ポガチャル世界選欠場によりベルギー代表の戦略が激変。ファンアールトとエヴェネプールのダブルエースは勝てるのか?
2026ブエルタ・ア・エスパーニャ第8ステージで落車リタイアしたタデイ・ポガチャルは今年の世界選手権をも欠場する。
そんな「王の不在」は世界選でのベルギー代表のレース戦略に大きく影響を及ぼすとベルギー代表監督が語る。
→世界選手権はレムコ&ワウト!ベルギー最強軍団発表。ポガチャル不在の世界選で圧倒的優勝候補
もしポガチャルが出場していれば、彼お得意の遠距離からの攻撃や厳しいペースアップによって集団を絞り込み、各国の戦術に大きな影響を与える存在となっていたはずだ。
しかし、その最大の優勝候補がスタートラインから消えたことで、レース全体の力関係が変化する。
ベルギー代表監督は、ポガチャルの不在について「大きな違いを生む」と説明。ベルギーが優勝候補の一角として、これまで以上にレース運営の責任を負うことになるとの見方を示した。
パウエルスは数週間前から、ベルギー代表のダブルリーダーとなるファン・アールトとエヴェネプールに対し、個別にレースプランを確認していた。
そこで両選手に投げかけていたのが、「どのような展開ならポガチャルに勝てるのか」という問いだった。それが当初のベルギーチームのテーマだったわけだ。
しかし、ポガチャルの欠場によって、その前提そのものが消滅した。ベルギーは相手の攻撃に対応する側ではなく、他国から動きを注視される側へと回る。
ベルギーの強みは、ファン・アールトとエヴェネプールという脚質の異なる2人のリーダーを起用できることだ。
エヴェネプールは長距離からの独走攻撃を得意とし、ファン・アールトは厳しいコースを生き残ったうえでの少人数でのスプリントが得意。この組み合わせにより、ベルギーはレース展開に応じて複数の勝ち筋を選べる。
同代表監督は、ベルギー代表がプロトン管理の責任から逃れることはできないと語る。特にレース前半では、状況を見ながら主導権を握り、展開をコントロールする必要があるという。
ただし、スタート直後から集団の先頭に選手を並べ、無駄にすべての動きをコントロール下に置こうとするという意味ではない。ベルギーの戦力を無駄に消耗させず、勝負どころまでファン・アールトとエヴェネプールの選択肢を残すことが重要になる。
ポガチャルという王様がいないレースでは、あらゆる国、あらゆる選手にチャンスという扉が開かれる。そのため世界選ではあらゆる場面で各国からのアタックが連続的に発生すると思われる。
ベルギーには逃げを容認する範囲や追走を始めるタイミングなど、状況に応じた高度な判断力が求められる。かなり神経質なレースコントロールを余儀なくされるだろう。
ファン・アールトとエヴェネプールは、優勝候補としてマークされながら勝利を狙うことに慣れているが、それでも各国がベルギーに追走や集団管理を任せようとすれば、彼らの負担は大きくなる。
ポガチャルを倒すために準備していたベルギーは今、世界選手権そのものを動かすチームへと立場を変えた。異なる能力を持つ2人のリーダーをどのように温存し使い分けるかが世界選でのベルギーの勝敗を、そして世界選手権そのものの結末を左右することになりそうだ。