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プリモシュ・ログリッチがロット・アンテルマルシェと移籍交渉か。2027年を現役最後のシーズンにする可能性
プリモシュ・ログリッチがLotto-Intermarchéへ移籍する可能性が浮上した。
情報源記事であるベルギー紙Het Laatste Nieuwsによると、ログリッチとLotto-Intermarchéの間では、2027年の契約に向けた交渉が進められているという。現段階で契約は成立していないものの、複数の情報筋が両者の話し合いを認めているようだ。
実現すれば、ログリッチにとってLotto-Intermarchéが現役最後のチームとなる可能性がある。
これまでこのブログでも何度か紹介してきたがログリッチは2026年末をもってRed Bull-BORA-hansgroheを離れる見通しとなっている。しかし、現時点では2027年の所属チームは明らかになっていない。
一時は2026年限りでの引退も選択肢とみられていたが、Het Laatste Nieuwsによれば、ログリッチはもう1年間競技を続ける意向を持っているのは確かなようだ。
今回報じられているLotto-Intermarchéとの交渉も、2027年の1シーズンを対象としたものだと報じられた。
ログリッチはブエルタ・ア・エスパーニャを4度制し、2023年にはジロ・デ・イタリア総合優勝も達成したグランツール屈指の実績を持つ。キャリアの終盤を迎えた現在も、ステージレースで勝利を狙う意欲を失っていないようだ。
ログリッチが新天地を探す背景には、Red Bull-BORA-hansgroheにおけるチーム内の勢力図の変化がある。
同チームでは現在、レムコ・エヴェネプールとフロリアン・リポヴィッツがステージレース部門の中心を担っている。さらに若手クライマーの成長も進んでおり、ログリッチがグランツールで絶対的なリーダーを務める機会は以前より減少していると見られる。
ログリッチは2024年にユンボ・ヴィスマからRed Bull-BORA-hansgroheへ移籍したが、2027年は再び別のチームで自身の目標を追うことになりそうだ。
移籍先の候補としては、トム・ピドコックが所属するPinarello-Q36.5も取り沙汰されていた。そこへ新たに加わった有力候補が今回のLotto-Intermarchéだ。
Lotto-Intermarchéにとっても、ログリッチの獲得には明確なメリットがある。
チームはベルギー期待の若手クライマー、ヤルノ・ウィダルとは契約を延長していたものの、今シーズン終了後にはレナルト・ファン・イートヴェルト、アルノー・デ・リー、ゲオルグ・ツィマーマンら複数の主力選手を失う見通しだ。
実績豊富なログリッチが加入すれば、チームはステージレースで即戦力となるリーダーを確保できる。
それだけでなく、若いウィダールの育成や、グランツールを戦うための経験をチーム内に還元する役割も期待できる。
仮に報道通りに1年契約ならばログリッチが長期的に若手の出場機会を奪う可能性は低い。ログリッチ自身の勝利を追いながら次世代へ経験を伝える橋渡し役として現実的な妥協点が見いだせることだろう。
もちろん各種レースでUCIポイントを稼ぐチャンスも増えるだろう。
Lotto-Intermarchéは、2026年のUCIチームランキングではワールドチームの中でも最下位ではないが下位に沈んでいる。今後もワールドツアーで安定した立場を維持するには、年間を通じて確実にUCIポイントを積み重ねられる選手が必要だという切迫した事情もある。
グランツールだけでなく、1週間前後のステージレースでも総合上位を狙えるログリッチは、その課題に応えられる選手の一人だろう。
もちろん、年齢や落車の多さは懸念要素でありリスクである。それでも、調子を整えた際の総合力と勝負強さは依然として高く、チームにとって競技面と注目度の両方で大きな補強となるだろう。
まずログリッチは8/22から始まるブエルタ・ア・エスパーニャに出場する方向になっているが、現時点ではトレーニング中の落車の負傷もあり出場する確率は50%と報じられている。
また、仮にログリッチが来年も現役を続けるとして達成したい目標の一つが、ツール・ド・スイスの総合優勝だろう。なぜなら主要な7つのステージレースのうち、ログリッチがまだ制していないのはツール・ド・スイスだけだからだ。
2027年も現役を続ける場合、このタイトルがキャリア最後の大きな目標になる可能性がある。
以上のようにプリモシュ・ログリッチは移籍交渉をLotto-Intermarchéとの間で行っていると報道されているが、現時点で移籍契約が確定したわけでもないし、公式にログリッチ側またはLotto-Intermarché側がそれを認めたわけでもない。
またログリッチにはPinarello-Q36.5を含む別の選択肢も存在する。年俸などの条件はもちろんだが、グランツールでのチーム力やサポート体制などを考えるとPinarello-Q36.5のほうがLotto-Intermarchéよりも魅力的なのではないかとも考えられる。
それでも、上述のように主力選手の退団を控えるLotto-Intermarchéと、最後にもう一度エースとしてグランツールなどを戦える環境を求めるログリッチの利害は一致するだろう。
本当に交渉がまとまれば、今年の移籍市場を象徴するビッグディールとなることは間違いない。