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今年のモニュメント第4戦、2023リエージュ~バストーニュ~リエージュは後半から雨のレースとなったが、なんとその前半ではあの絶対的優勝候補の一人、タデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar)が落車でリタイアという波乱が発生。
一方でそのポガチャルの最大のライバル、レムコ・エヴェネプール(Remco Evenepoel)は、スーダル・クイックステップ(SoudalーQuickStep)が今年初めてといっても過言ではないような鬼気迫るようなチーム力を発揮。まるで「最低でも勝利。絶対的勝利」が課されているような必死さで、レースを完全に支配に置いた。
目次
#LBL
— La Flamme Rouge (@laflammerouge16) April 23, 2023
🚩 Liège
🏁 Liège
🚴🏻♂️ 258 Km
Weather: 🌧 14°C, moderate rain
Route: https://t.co/kgQ3UoxhKb pic.twitter.com/OLdNyz6YsQ
今日のレムコ、白いビブという正装(?)で登場。
— ワイアードの豚@ロードバイク (@BikeNewsMag) April 23, 2023
トム・ボーネンやマリオ・チポリーニのよう。#LBL #ロードレース #ロードバイク #スポーツ #自転車 #ツール・ド・フランス #ジロ #ブエルタ #jspocycle #gcn #世界選手権 https://t.co/ZnKWxtnqwB
Unfortunately @TamauPogi was involved in a crash and forced to abandon #LBL23 with a wrist injury. He is on the way to hospital where he will undergo scans.
— @UAE-TeamEmirates (@TeamEmiratesUAE) April 23, 2023
Further updates to come… #WeAreUAE
なんとこの日の主役となるはずだった「最強の二人」うちの一人、タデイ・ポガチャルがJスポの放送開始前に落車に巻き込まれ、手首を痛めてリタイアしてしまう。ポガチャル&UAEのアルデンヌ・クラシック完全制覇の野望は終了してしまう。
骨折しやすい手首ということで、骨折があるのかどうかが心配だ。もし手首に骨折があればツールに向けた調整などに影響があるかもしれない。
今年はこれまでのメジャーな石畳戦線で全くいいところがなかったスーダル・クイックステップ。そしてアルデンヌ・クラシックでもここまで目立った結果はない。
しかし今日は絶対エースにして世界王者のレムコが連覇をかけてリエージュに参戦。「最低でも勝利」という意気込みの表れか、チーム全体で迫真のプロトン支配を見せる。
コート・ド・モン=ル=ソワ
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】 (@jspocycle) April 23, 2023
新城幸也選手(TBV)がこの位置
前半にたっぷりお仕事をしていたそうです
お疲れ様でございました、完走目指してください👏
Cycle*2023 リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ
〜J SPORTSオンデマンドでLIVE配信中〜https://t.co/BEDjScckRP#LBL #jspocycle pic.twitter.com/1z3SDnqpUf
スーダル・クイックステップがレースをハードな展開へと持ち込んでいます、アラフィリップの鬼牽き💥
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】 (@jspocycle) April 23, 2023
Cycle*2023 リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ
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これまでのメジャークラシック戦線では見られなかった圧倒的積極性とチーム力を見せる。
この日徹底的にプロトンを完全支配するクイックステップだが、このままではレムコが最後に勝つことが明白。どこかで他チームがしかけないとレースが終わる。
そこで残り85kmぐらいで、ユンボ・ヴィズマのヤン・トラトニクがプロトンから飛び出す。ついにユンボが仕掛けてきた。北のクラシックでは圧倒的強さを見せつけたものの、アルデンヌ・クラシックではその強さが見られなかったユンボがついにこのモニュメントで輝きを見せるか?
そしてこのトラトニクがすごい力強い走りを披露。彼の後についたイネオスのマグナス・シェフィールド、ジェイコ・アルウラのアレクサンドル・バルメールも引き連れ、逃げ集団を追いかける。そしてやがて、トラトニクはその2名も引き離して、単独で先頭集団を捕まえる。それでも彼の勢いはとまらず、そのまま先頭集団を引きちぎる。そんな彼にアスタナのシモーネ・ヴェラスコだけが食らいつく。
しかし、上のトラトニックとヴェラスコも残り35kmの登り、Cote de la Redouteで相変わらずクイックステップが引くプロトンによって吸収されてしまう。
そしてそのすぐ後・・・
レムコいったあああああああああああ!!
去年のアタックポイント、コート・ド・ラ・ルドゥートの山頂でレムコ・エヴェネプール(SOQ)がアタック、トーマス・ピドコック(IGD)だけがついていく!
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】 (@jspocycle) April 23, 2023
Cycle*2023 リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ
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このレムコにちぎれられそうだったイネオスのトム・ピドコックがなんとかついていくが、
レムコが連続加速で追いすがるピドコックを突き放し、ついに独走スタート。昨年の世界選手権をはじめ、これまで数々のレースで独走勝利という勝ちパターンで勝利を積み重ねてきたが、この雨のリエージュでもパターンに入った!
⚡️ 🇧🇪@EvenepoelRemco en remet une et part en solitaire !
— Liège-Bastogne-Liège (@LiegeBastogneL) April 23, 2023
⚡️ 🇧🇪@EvenepoelRemco attacks again and goes solo! #LBL pic.twitter.com/D2ccJbk4od
(‘A`)「アカン、強すぎる(フレッシュ・ワロンヌ以来今年何度目や)」
🏁 13km
— Liège-Bastogne-Liège (@LiegeBastogneL) April 23, 2023
🙌 Le soutien du public 🇧🇪 pour @EvenepoelRemco dans la Côte de la Roche-aux-Faucons. ⛰
🙌 The 🇧🇪 crowd cheering for @EvenepoelRemco in the Côte de la Roche-aux-Faucons. ⛰#LBL pic.twitter.com/b0wLqjeKh8
残り距離30kmでピドコックを突き放し独走を開始したレムコ・エヴェネプール(SOQ)が雨の中、危なげなく走りきりみごと本大会2連覇🏆🏆
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】 (@jspocycle) April 23, 2023
Cycle*2023 リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ
〜J SPORTSオンデマンドでLIVE配信中〜https://t.co/BEDjScckRP#LBL #jspocycle pic.twitter.com/gH4XasuNgL
1 | Remco Evenepoel | Soudal – Quick Step | 1位との差 |
2 | Thomas Pidcock | INEOS Grenadiers | 1:06 |
3 | Santiago Buitrago | Bahrain – Victorious | ,, |
4 | Ben Healy | EF Education-EasyPost | 1:08 |
5 | Valentin Madouas | Groupama – FDJ | 1:24 |
6 | Guillaume Martin | Cofidis | 1:25 |
7 | Tiesj Benoot | Jumbo-Visma | 1:37 |
8 | Patrick Konrad | BORA – hansgrohe | 1:48 |
9 | Mattias Skjelmose | Trek – Segafredo | ,, |
10 | Marc Hirschi | UAE Team Emirates | ,, |
2023リエージュはとにかく、スーダル・クイックステップが強かった。その一言につきる。たしかにポガチャルのリタイアというトラブルがクイックステップとレムコに味方したとも言えるだろうが、それでも終始レースを支配し続けたチーム力は見事としかいいようがない。ジュリアン・アラフィリップですらアシストとして早い段階で使い潰すことを厭わず、ただレムコを守り、レムコにすべてを賭け、そしてレムコがそれに応えた。
メジャーなレースが揃う春のクラシックキャンペーンではこれまでいいところがなかったが(それでもUCIチームランキングは4位:4/18時点)、最後にベルギーの至宝がベルギーチームに遅い春を届けたといえる。しかしそれを成功させたのは間違いなくそのチーム力だ。
ポガチャルが落車リタイヤするとは珍しいですね。
左手首の舟状骨骨折の手術は成功したそうなので、早期の回復を期待したいところです。
終盤、ピドコックやシヴァコフが何度かアタックしてはブイトラゴとヒーリーがついていくシーンがあったのですが、うまく協調が取れなかったのかエヴェネプールが速すぎるのか届きませんでしたね。
ぜひエヴェネプールとポガチャルとの対決を見てみたかった…
誰もが楽しみにしてた今年初のレムコvsポガの直接対決だっただけに、リタイアは衝撃的で残念だったブヒね。
手首だけに治るのに時間がかかりそうとはいえ、危険な怪我でなくて一安心。
追走の中の牽制もあっただろうけど、結局レムコが強すぎたと思うブヒね。あとチーム全体として気合の入り方が他チームとちがったという感じ。