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イタリアのトレヴィソに本拠地を置くピナレロが、ルイ・ヴィトンによって買収されることが決定したというニュースは世界中に衝撃与えたわけやけど、さっき、ピナレロはルイ・ヴィトンに自社株の過半数を譲渡したと公表したで。
譲渡した株式は、世間的にはいわゆる未公開株式または非公開株式(private equity)やけど、まぁ厳密には株式の公開市場で誰でも買えるという状態になっていない株式のことやな。未公開株式やからいうて、買えないわけじゃなくて、株式市場では買えないというだけや。
せやから、株式市場以外では買える。売買できる。
今回、ピナレロは株式市場外で、日本の会社法上・金融関係の専門用語やと相対取引と言う方法で株式を譲渡したわけや。この相対取引には2種類あって、当事者が1対1で話あって売買するのと、1対複数で売買するのと。
相対取引のメリットはいくつかある。たとえば、証券取引所など売買仲介人と通さないことで手数料がいらん。法律上の税金処理は必要やけど。あと、市場での大量の株のやりとりは市場に混乱・変動おこさせることが多いけど市場外での取引はそれがない、とか。もちろん売買の届け出は必要やから、こっそりと影でやるとかはアカン。ま、決算書類みたらバレることでもあるけど。
まぁみんなしってるやろうけど、いまどきの株式会社は株券を発行しないほうが普通やから、会社法が改正されて、会社法上でも株券は発行したいときにだけ発行すればええ、というのが基本スタンスになった。せやから原則は株券発行なし、例外的に発行ありというのが日本の法制度になっちとるで。
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話がそれた。
広い意味(法律上の支配関係にあるとかじゃなくて)でのルイ・ヴィトングループにはprivate equityをファンド化して運用する会社(private equity firm)がある。名前は「L Catteron」という会社。
公式サイト:L Catteron
今回、ピナレロはそのファンド運用会社のL Catteronに株式を譲渡してる。このファンド運用会社は、「L Catteron」という名前で、その会社の部分的な所有者(支配者)がルイ・ヴィトン。
ルイ・ヴィトンはL Catteronだけでなく、この種のファンド運用会社の複数と提携関係にある。いろいろやっとるんや。
ピナレロは、このルイ・ヴィトンのネットワークと資金力を使って、世界の主要都市のうちで優先度の高い、なおかつブランド価値にふさわしい一部の都市に、コンセプトストアを展開していく計画や。
というのも、ピナレロの2015-2016年度の収入5200万ユーロ(約63億4400万円、1ユーロ=122円で計算)のうち90%は、本拠地イタリアではなくそれ以外の地域からのもの。
せやから、経済的観点ではイタリアというブランドイメージだけのオワコン国家はほっといて、世界展開するほうが合理的やということやな。ま、今の時代どんな業界でも同じやろうけど。
今回の株式譲渡では、過半数というだけで、ピナレロの現CEOのファウスト・ピナレロ(Fausto Pinarello)は少数派の株主として株式を持ち続けることになる。
ちなみにピナレロを作った創始者が、ファウスト・ピナレロの父親、ジョバンニ・ピナレロ(Giovanni Pinarello)。1952年に創設した。ジョバンニは、ジロ・デ・イタリアで名誉ある「ブラックジャージ」を獲得したこともあるプロ選手やった。
なお、ピナレロはチームSkyとの間でバイク供給を今後4年続けるとの契約を更新してるで。
以前の第一報時の記事:【ファッ!?】ルイ・ヴィトンがピナレロを買収してロードバイク&スポーツビジネスに参入か?
(関連する過去記事や、1つ前・1つ後の記事へのリンクは下の方にあるで)
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