なぜRaphaはチームSkyとの契約を終了させたのか?その2つの理由。
Share your love
Team Skyのジャージは、2013~2016年の4年間Raphaが提供してたけど、今年からはカステリ。
RaphaとチームSkyは同じイギリスブランドということで、蜜月は長期間続くかと思ってたいただけに、両者間の契約終了はちょっと意外な感じを世界に与えた。
なぜ契約をやめたのか?その理由を2つ、Raphaの社長が語った。
情報源:Rapha boss reveals why sponsorship of Team Sky ended
目次
(1)RaphaがチームSkyとの契約をやめた理由、その1。
①Raphaがかつて語ったこと
RaphaがチームSkyと契約を結んだとき、Raphaの社長はこう言っていた。
“enthusiastic to inspire and engage a wider fan base around the globe.”
訳「これからは世界中のより多くのファンを興奮させ、巻き込むことができるであろうと、かなりワクワクしている」
②なぜ契約をやめたのか?
Raphaと契約してる間に、チームSkyはツール・ド・フランスで輝かしい結果を出した。そして、Skyは英国が誇る最強のプロチームとなり、他のプロチームに比べて何倍もの予算をスポンサーから獲得することもできている。
もちろんRaphaの知名度も上昇し、年間の売上も急上昇したのも事実。したがって、SkyもRaphaも成功だったと言えるのではないかと思える。それなのに、なぜRaphaはSkyから手を引いたのか?
その理由について、社長はこう言う。
“We sold a lot of stuff, which made Team Sky some royalties and it was good for us,”
訳「Rapahは多くのチームSky関連商品を売った。もちろんチームSkyにロイヤリティを支払ったけど、でもそれはRaphaにとっては良いことやった」
ま、売上伸びてたしな。ということは、売上以外の点が主要な理由となるわけやな。社長は次のように続ける。
“The connection with cyclists and engagement and getting fans more connected with the sport never worked quite as well as we wanted.“
訳「自転車ファンとのつながり、ロードレースというスポーツに関するRaphaの活動の深化とさらなるファンの獲得は、決して期待してほどうまくいかへんかったんや」
そしてこう言う。
“That was not a black mark, but disappointing.”
訳「(金儲けとして)失敗やったわけやない。でもがっかりした」
要するに、金の問題ではなくて、社長のロードレースに対する願望・理想、すなわちRaphaの根本的理念である、ロードレースへ深くかかわること、そして世界中にロードレースのファンを作ることが上手くいかなかったということやな。
(2)RaphaがチームSkyとの契約をやめた理由、その2。
上記のことに加えて、社長はもう1つの理由 ―明確なはっきりとした理由ではないかもしれへんから、理由というよりは「事情」とか「背景」という感じか― をほのめかしとる。
“The proportion of team kit wearers is less and less.”
訳「チームSky関連商品の売り上げはどんどん減っていっとる」
“It’s another sign that pro racing is a little bit broken. We don’t even want to wear the team kit. That’s not good, is it?”
訳「それはプロレースがちょっとおかしくなってることを示す別の兆候や。みんなプロチームと同じデザインのジャージを着たいなんて思ってないんや。 それちょっとおかしいんとちゃう?」
Raphaという企業の売上はどんどん伸びていってたけど、チームSkyのジャージの売上枚数は落ちてたんやね。
仮にやで現実にSkyがプロチームの中では1番人気のあるチームやとしても、Skyと同じジャージを着ようとするファンが少ないってことやな。
社長としては、「プロチームへの愛が、プロロードレースへの愛が減ってるんちゃうの?」「ロードレースというスポーツに対する世間の評価がよくないんちゃうの?それって、プロのロードレース業界にとってどうなん?」といいたいんやろな。
もちろん社長は、ロードレースにつきもののドーピング問題についても言及してる。
確かに昔ほどプロチームと同じデザインのジャージを着る人間は多くないと思える。
でも、そもそもRapha自体が当初からスポンサーロゴが無秩序(?)にデカデカとデザインされてるジャージへのアンチテーゼみたいな方針やったやん?
そのRaphaが世界で人気になったんやったら、そら、プロチームのスポンサーロゴがゴロゴロしたジャージを嫌う人間も増えるやろうし、Raphaを買う人間はその種のジャージなんてそもそも買わへんのが普通やろ。
せやから、そらね、プロチームと同じデザインのジャージは売れないのが当然よ。
むしろ、プロチームのジャージが売れないことは、Raphaの成功、Raphaのデザインの成功してるとの証拠になるんちゃうの?乱暴な言い方したら、自分らが播いた種ちゃうん?と思うけどな。
すなわち、
- プロロードレースどうこうと
- そのチームジャージを着るかどうか
これら2つはまた別次元の問題かもなということや。
まぁ、ひょっとしたら両者の根本=ロードレースの「プロチーム」に対する社会的な潜在イメージは同じなんかもしれんけど。
【Wiggle】Prime カーボンホイールがさらに 10%オフのバウチャー配布中:Primeカーボンホイール一覧
【Amazon】LANDCAST 自転車 空気入れ 仏式・米式 携帯ポンプ ロードバイク・クロスバイクに軽い力で高圧まで空気が入る
【余裕で7気圧以上】最高におすすめのロードバイク用の携帯ポンプ。LANDCASTの携帯ポンプのレビュー・感想【例のポンプ系統】
(関連する過去記事とか、1つ前・後の記事は下のほうにあるで)