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レース感想・レビュー・インプレ

2018ジロ第19ステージ感想:伝説が生まれた日と孤独。

2018ジロ・デ・イタリア第19ステージ。クリス・フルーム。

 

えらいことが起こった。まさに神展開。後世に語り継がれる伝説が誕生した。

 




 

 

(1)そして伝説へ……

 

2018ジロ・デ・イタリア第19ステージ。クリス・フルーム。
From Team Sky Twitter。2018ジロ・デ・イタリア第19ステージ。クリス・フルーム。

 

80㎞の独走による逃げ切り勝利。このステージが平坦ステージなら、そんなことは当然無理やった。しかし、近年稀に見る超絶難関ステージであったことが、それを可能にした1つの要因となった。そして伝説のステージとなった。

 

チームSkyが動くのは当然にすべてのチームが予想してたはず。前の記事でもチームSkyの考え方は紹介した。イエーツに何かあればいつでも攻撃をしかけると。しかし、まさか残り距離80㎞以上もあるときに、チームのアシスト全員を使い捨てる総攻撃を敢行するなんて、つまりそこから先はフルームたった一人で戦わせる作戦を選ぶなんて、全く予想してなかったやろね。もちろんワシも。おまいらどう?

 

こんなんもう一種のカミカゼ作戦みたいなもんやん。

 

From Team Sky Twitter。2018ジロ・デ・イタリア第19ステージ。クリス・フルーム。
From Team Sky Twitter。

 

おっそろしい作戦をブチかましてくれたわ。残り80㎞はエース一人で放り出すわけやで。いくら後方からアシスト陣が追走はしてくるというてもやで。エースの力を絶対的に信頼してないと無理やでこんな作戦。

 

フルームへの信頼、監督の決断力、アシスト陣の力などなどチームとしての総合力が、他のチームとは全然次元が違うね。金満チームとか言われるけど、やっぱり本質的に全てが上やね。他チームよりも経済的に優位ではあるけれど、その金に溺れてない。チームとしての覚悟というか、目標を達成するための決断力・団結力・方法論が、他チームとなんか根本的に違うね。喩えていえば、イメージとしたら日本の大企業のサラリーマンあがりの社長と、アメリカのIT大企業の経営者との違いみたいな感じ。知らんけど。見てる未来が違う?

 

ま、明日も超絶難関ステージなわけやから、結局明日次第でどうなるかわからんけど、少なくともこの第19ステージでチームSkyが伝説を作ったのは事実。ワシ的にはツール何連覇よりも今回の結果のほうが遙かに伝説的やわ。

 




 

 

(2)イエーツとデュムラン(大)と孤独

 

①イエーツに足りなかった孤独の経験

 

2018ジロ・デ・イタリア。サイモン・イエーツ。
From Mitchelton-SCOTT Twitter 2018ジロ第19ステージ。サイモン・イエーツ。

 

ほんの数日前まで今大会の最強として君臨していたイエーツのジロが終わった原因は何か?それは、王者としての経験が不足していたこと。

 

すなわち、3週間に渡るレースで、王者として君臨することの経験。グランツールでの経験。

 

総合1位の王者として走る自分と自分のチームを破壊しようと、周囲のライバルたちが攻撃をしかける。王者は孤独。

 

その孤独を調整・管理する術が足りてなかった。

 

いつどんなステージに照準を合わせ、肉体の調子を完成させていくのか。序盤から中盤にどう動くと最後の週にどう悪影響があるのか。どうすればそんなコンディション作りが可能なのか。また、いつリーダージャージを着用すべきなのか、リーダージャージを着用すればチームに、自分にどう影響があるのか、などなど。

 

その全てが足りてなかったブヒね。

 

簡単に言ってしまえば、若さ。それが原因。

 

しかし、今大会で覚醒した才能は間違いなく本物。今回の経験が必ず粗削りのダイアモンドを芸術品へ昇華させることになるやろね。

 




②デュムラン(大)に足りなかった孤独の決断

 

2018ジロ第19ステージ。トム・デュムラン(大)
From Team Sunweb Twitter。トム・デュムラン(大)。

 

一方、去年のジロを制し王者としての経験を有するデュムラン(大)は孤独とのつきあい方を知っていたはず。しかし、孤独よりも周囲との協調を選んだ。きつい言い方をすると他人の力に頼ってしまった。甘えた。

 

まぁワシの記事なんて所詮は結果論にすぎひんけど、フルームが飛び出したとき、一人で全力で追いかけていけばよかった。それなら、おそらくマリアローザを獲得できたやろね。

 

ところが残り距離が80㎞という非常識な距離、かつ周囲のライバルたちが動かないことも考えて、たぶん「あとで余裕で追いつくやろ」と思ってしまったんやろね。

 

近年のロードレースは、クラシックレースでも勝負どころからの独走逃げ切りがもうごくごく当たり前になってきとる。今年のピーター・サガンのパリ~ルーベ初勝利や、クイックステップの勝利量産もその例。

 

つまり、他人との協調なんて考えてたらアカンのや。残り距離がどうだろうと、周囲がどうだろうと、やるべき時にやるべきことやらないと、そこでレースは終わってまう。

 

これと同じ趣旨を、ボーネンもサガンに苦言・助言として与えてた。他人の動きに合わせるんやない。自分で動かなアカンでと。

 

ボーネンがサガンを諫める。そしてサガンの反応は?

 

チームメイト以外との他人との協調とは、つまり他人に甘えることでもある。自分の仕事をこなすのは「今そのとき」なのに、それを逃すことになる。仕事をその時点では放棄したことになる。

 

王者は一人で対処せなアカンことが普通の選手よりも多い。孤独になることが多い。みんなが自分を見て、王者を利用しようと侍るからね。そのときに孤独に戦う決断をせなアカンのやけど、デュムラン(大)はそれができひんかったね。孤独の強さを去年のジロで知ってたはずやのに。孤独になりきれなかったのがデュムラン(大)の敗因。

 

逆に現代のロードレースのステージレースでは誰よりも孤独を知っているのがフルーム。そのフルームは今回のステージで、孤独であることを決断。80㎞の独走逃げを敢行したわけや。

 

ただし、次のステージでデュムラン(大)が今回の失敗をふまえて孤独を選ぶ決断をしたら、フルームからマリアローザを奪取できる可能性は十分あると思う。孤独の強さを取り戻せるかが鍵。

 

ていうかそもそも、Sunwebのチーム力は圧倒的にチームSkyより劣るしな(´・ω・`)

 

なお、直後にモータードーピングしていないか検査がされていたもよう。

UCIがフルームのモータードーピング使用についてX線検査。

 

 

(関連する過去記事とか、1つ前・後の記事は下のほうにあるで)

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