【総括】2019ジロ・デ・イタリア全体の感想。
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今年のジロ・デ・イタリアが終わった。優勝予想は思いっきり外れた。ワシとしてはまさかの結果やった。皆様方におかれましてはいかが?
というわけで今回はジロ全体を通して思ったことをチョロっと書く。いわば総括。連合赤軍のアレじゃないよ。
目次
全体を通しての感想を一言でいうと
🏆 #Giro d’Italia 2019
— Giro d’Italia (@giroditalia) 2019年6月2日
Maglia Rosa @EnelGroupIT: @RichardCarapazM
Maglia Ciclamino @segafredoitalia: @Ackes171
Maglia Azzurra @BancaMediolanum: @giuliocicco1
Maglia Bianca @EurospinItalia: @SupermanlopezN
Rankings | Classifiche: https://t.co/KotyBehJvG pic.twitter.com/AWUr49c39o
ずばり、去年がおもしろすぎた。
間違いなく去年はロードレース史上に残る、最もおもしろいグランツールの1つとして語り継がれるレベルの神回やった。
Simon Yatesの快進撃と衝撃の失速、Tom Dumoulin vs Chris FroomeとFroomeの80㎞逃げ、熱い男Thibaut Pinotの悲しすぎる最終日リタイア、新人賞ジャージ争いなどなど、実に熱かった。
そんな史上最高レベルでおもしろかった去年と比べるのは可哀そうではあるけれども、どうしても比べてしまう。そして今年はイマイチの盛り上がりやった。
残念だったこと
Buonanotte. #Giro pic.twitter.com/Pfmmh4YhfU
— Giro d’Italia (@giroditalia) 2019年6月1日
デュムラン(大)
まずTom Dumoulinの序盤でのリタイアやね。本人にとっても、チームにとっても、Giro d’Italia全体にとっても痛すぎた。これが盛り上がりに欠けたと思う要因の1つ。
Simon Yates
次に、Simon Yatesの不調。最大のライバルだったであろうTom Dumoulinがいなくなって気が抜けたのか?いやそんなことはないと思うけど、去年のジロ、そして去年のブエルタと比べても、明らかにコンディションが悪そうで、そのせいか登板力が激減してた。
去年のジロで魅せた、プロトンで一番かっこいいと思わすほどのダンシングでの攻撃が見られなかった。あの圧倒的な攻撃力は一体どこにいったのか?結果論でしかないけど、ツールに照準合わせたほうが良かったのかも?
コース設定のまずさ
去年のツールもそうやけど、コース設定が不味いと思う。たしかにグランツールごとに個性を出すのは大事やけど、個性を出すのを重視した結果、盛り下がってたら意味がないわけよ。
ジロの個性は伝統的な山岳の厳しさと美しさ。でもだからといって、それを過大に強調しすぎるとスプリンターがサヨナラしてしまう。さらに、何日も断続的または連続的に厳しい山岳が続くと、みんなお見合いするだけ。
たしかにスプリンターが帰ろうが帰らまいが総合争いには関係ないけど、それでも、レース全体としての見た目の華やかさだったり、グルペットのネタ感が減ってしまう。毎年スプリントステージを何個も設定しとるんやから、スプリンターもレースのおもしさの1つの要素や。
せやのに、なんで主催者側はそのおもしろさの1つを、途中で自ら捨てるようなコースを設定するのか。
そりゃ、基本的にはジロってのはクライマーや総合勢のためのグランツールやし、山岳の厳しさがジロの最大の個性でもあるし、いろいろな事情をうまい調整してコース設定しとるんやろうけどそれやったらその中途半端さももっと大事にせなアカンよ。
ツールの華やかさの要素の1つは、確実に最終日のシャンゼリゼ、栄光のスプリント合戦にあるからね。最後までプロトンの大きさは大きいほうが華やかさは当然大きい。
それに、ジロの個性を前面に押し出して厳しい山岳をちりばめたり、後半につめこんだりしても、いうほど盛り上がるか?去年はたまたま神回だっただけやろ。ほとんどはお見合い合戦で、最後の数キロだけ競争するだけってなってるだけやん。たとえ途中でアタックしても、どうせ後でおいついてくるし。
昔と今のプロトンは戦法・戦略が異なってるし、プロチームや選手の平均レベルが昔よりもはるかに上がってる。プロチームの戦略が昔と比べて変化してるのに、コース設定は昔のままやと絶対に主催者の思うようにはレースは展開せーへんよ。
時代は変わってるのだから、ジロも変わらなきゃ。
??「変わらなきゃも変わらなきゃ」
楽しみなこと
🖼️ Postcard from Verona #Giro pic.twitter.com/gAKNKgmlXh
— Giro d’Italia (@giroditalia) 2019年6月2日
一方で。未来への明るい材料もいろいろ発見できたジロでもあった。
Richard Carapaz
まずはなんといってもRichard Carapaz。26歳という若さでのジロ総合優勝。モビ☆スタからキンタナがどっかへ移籍する噂もある中、キンタナの後継者となり、チームのエースとして君臨することが期待できる。
モビ☆スタは、キンタナもランダもいなくなる噂もあり、そしてバルベルデも引退が近い。そんなチームを救う絶対的エースとして嘱望される。
Giulio Ciccone
次にTrekの山岳王Giulio Ciccone。チッコーネ。「ちっこいね」、じゃなくて、チッコーネ。デカイ。実力・才能ともにデカイ。いろいろ微妙で低迷しがちなTrekを救う最大の光となれるはず。ツールにも出てほしいと思うけど、やっぱり休養するかな。若いからといって無茶させるわけにはいかへんしね。ブエルタもあるし。
え、Richie Porte?いやもう歳やし……
あと、TrekはBauke Mollemaに復活の兆し?そろそろええ歳やけどね。
今後Cicconeは、TT能力の向上が最大の課題やろね。今の時代、TTが弱いと圧倒的に総合争いにとって不利やし。
ニエベとチャベス
Mitchelton-ScottはSimon Yatesが予想外の低迷の憂き目にあったけど、ベテランのニエベおじさんの安定した強さと、これまで病気で苦しんでたエステバン・チャベスの完全復活が好材料。この二人がツールにも出場となれば、他チームにとって脅威になるよ。
Primož Roglič
今回のジロは惜しい結果となったけど、グランツールをエースとして走り切る経験は確実に積めた。総合優勝できるだけの力があるのは証明ずみ。
でも、チームがアカン。さっさと違うチームに行こうや。
Trekがいいと思うで。山岳アシストにGiulio Ciccone、Bauke Mollema、それにGianluca BrambillaやNicola Conciとかもいるしね。
ジロの期間と、Trekのお膝元ツアー・オブ・カリフォルニアが被るけど、カリフォルニアにはBrambillaとかJohn Degenkolbとか出せばいい。
以上、他にも細かいことでいろいろ思うことはあるけど長くなるのでこれぐらいにしとく。みんなの感想はどうかな?Twitterやブログでどんどん書いていいのよ。
いやー、今回のジロは今ひとつふたつな印象でしたねぇ。
自分的に一番盛り上がったのはチーマがギリギリ逃げ切った第18ステージでした。
総合はログリッチが最終盤で逆転してくれることを願ってましたが、豚さんおっしゃる通りチームがあまりにも… な状態で、一気にユンボを嫌いになりました。
せっかく今年ずっと調子いいままジロに突入したのに残念すぎるブヒ。
ツールでエースを務めるであろう「名前が読めないさん」より、Primož Rogličのほうが強そうなのに。
名前が読めないさん!( ´ ▽ ` )!
DAZNの実況アナには「名前の読み方が変だ」さんがいますけどね
DAZNの解説には「ワインおじさん」もいて、バラエティー富んでるブヒね。