ロードバイクに乗ってある程度の期間が経過するとチェーンが伸びてくる。
人によってその期間は異なる。ガンガン踏むタイプや、体重を活かしたダンシングを多用するならばチェーンへの負荷は大きいだろうし、毎日乗ってもやはりチェーンの伸びるまでの期間や、チェーンの寿命そのものも短くなる。
チェーンが伸びることによる弊害はいくつかある。テキトーに例を書くと、
・変速がスムーズにいかなくなる
・走行時にチェーンが落ちることが増える
・最適な状態でないチェーンが接触することでギアの摩耗・消耗度が増える
といったところか。
そんなチェーンの伸びを簡単にチェックできる道具も普通に市販されている。たとえば、シマノ公式製品として、シマノ(SHIMANO) TL-CN42 チェーン伸びチェッカーというのもある。
しかし、今回はそういった道具を何もつかわず、誰でもすぐにチェックできる方法をご紹介。なお、あくまで簡易の方法であるので、正確に伸びはチェックできない。「ん~伸びたかな?」と伸びの可能性を感覚的に把握できる程度の方法である。
その方法とは?
それはロードバイクのペダルを逆向けに回転させるだけ。
走行中でもいいし、ローラー台の上で走ってるときでもいいし、乗らなくても手がペダル回すだけでもいい。通常の走行の方向とは逆向けにペダルを回す。
ギアは、インナーローとかアウターハイとかの極端なギアじゃなくて、フロントはインナーでもアウターでもどっちでもいいけどリアのスプロケの真ん中あたりにしておくとよい。
チェーンが伸びていると、この逆回転のときにチェーンがスムーズに動かない、チェーンにたるみが出て、ギアにひっかからず、うまく逆回転にならない。
バイクが新品だったり、チェーンが新品状態のときはペダルを逆回転させても、スムーズにペダルが回る(ギアが回転する)。
しかし、チェーンが伸びるとそうはいかない。ひっかかりのようなものを感じたり、チェーンが外れたり(落ちたり)する。
このペダルの逆回転により違和感、非スムーズさでチェーンが伸びているかどうか簡易のチェックとなる。
ただこの方法はチェーンが悪いのか、それともギアやスプロケの設定・状態に異常があるのか、どちらなのかの判定には厳密には使えないので、あくまでチェーンが伸びている可能性について把握する方法である。
バイクやチェーンが新品だったときよりも、ペダルの逆回転でチェーンがスムーズに動かなくなったらチェーンが伸びている可能性があるということである。
これを実行した結果もし違和感などがあればショップに持って行って正確にチェックしてもらおう。