ロードレースの落車

頭部を激しく損傷。ヤコブセンとフルーネヴェーヘンの動き【2020ツール・ド・ポローニュ第1ステージ】



すでにみんな知っているだろうが、昨夜のツール・ド・ポローニュ(Tour de Pologne)の初日のゴール前スプリントで酷い大きな落車事故が起こってしまった。

原因はJumbo-Vismaのエース、ディラン・フルーネヴェーヘン(Dylan Groenewegen)の反則的な動き。

それにより、Deceuninck-QuickStepのスプリンター、ファビオ・ヤコブセン(Fabio Jakobsen)が落車。頭蓋骨や顔(口蓋)を激しく損傷。意識不明の危険な状態に陥った。

まずはその映像を



注目してほしいのはJumbo-Vismaのディラン・フルーネヴェーヘン(Dylan Groenewegen)の動きである。以下、少しずつみていこう。

まずフルーネヴェーヘンが先頭の形でスプリントスタート。その←側後方からファビオ・ヤコブセンが迫る場面。



フルーネヴェーヘンが明らかにフェンス側へ寄せていっている。それによりヤコブセンはフェンスに接触させられるハメになった。

また吹き飛んだフェンスが後続の選手や、フルーネヴェーヘン自身にも衝突し、ゴールラインを切った瞬間にも関わらず多くの選手が落車。

動画を見てもらうとわかるように今回は目の前が混雑しているわけでもない状態で、フルーネヴェーヘンは走行コースを変更している。そのことだけですぐに反則というわけではないが、通常は忌避される行為であるうえに、今回は明らかにフェンス際にヤコブセンを押しやっていることが明白である。

大手メディアでも報道されているように、UCIはこのフルーネヴェーヘンの行為を強く非難。制裁の対象とすべく審議中である。なおフルーネヴェーヘンはすぐに失格処分となりレースから追放されている。

なお、ヤコブセンは頭蓋骨や顔(特に口蓋や気道)に激しい損傷を受け、大出血で意識不明に。しかし、病院の検査では脳や脊椎には深刻なダメージなく、現状は人工的に昏睡状態させらられつつも安定した状態であるもよう。

2017ツール・ド・フランス第4ステージ。サガンvsカヴェンディッシュ

今回のヤコブセンとフルーネヴェーヘンの落車事故で思い出すのが、2017年ツール・ド・フランスの第4ステージである。

その日も今回と同じようなゴール前スプリントで、フェンス側を走るカヴェンディッシュがサガンとの接触したことでフェンスと衝突しながら激しく落車したものである。

当時の映像を見て思い出してほしい。



結局この件は、CAS(スポーツ仲裁裁判所)での審理へ進む予定だったが、その直前になった、サガン、Bora-hansgrohe、そしてUCIの3者による合意により「不幸な事故だったね」と結論づけてCASへの審理には至らず。それでその件は終了した。なぜか当事者の一方、カヴェンディッシュ所属のディメンションデータが関与しないまま終わるという不思議な経緯をたどった。

4 thoughts on “頭部を激しく損傷。ヤコブセンとフルーネヴェーヘンの動き【2020ツール・ド・ポローニュ第1ステージ】

  1. うーん、やっぱり、カヴェンディッシュとサガンの接触を思い出してしまうね。
    陸上の短距離みたいに、チーム毎にレーンを設けたら?と思うが、
    それでは面白くないのも分かり切っているし。。。
    でも、こういう落車は見たくないよ。
    それに、今回のフェンスは明らかにダメだ!

    1. フェンスってもうちょっとこうなんか工夫できないのかと思うブヒね。
      ゴール前だけでもクッション素材にするとか。

      大会のロゴとかスポンサーのロゴとか変わるから難しいからかもしれないブヒが。

  2. 路肩にラインを設けて、はみ出したら失格、はみ出す行為をさせた選手は失格とすべき。
    はみ出しても、ゴールをさせ、ビデオ判定すべき。
    幅2メートル位の路肩を用意すべき。

    1. 今回は下りスプリントになってたこともあり、もっと道路幅は広くとっておくべきだったブヒね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください