レビュー
Rapha




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今年のツール・ド・フランスを走る、ツール史上初のインディアンの選手
今年のツール・ド・フランスでは史上初めてネイティブ・アメリカンことインディアンの末裔が走っている。
情報源:Neilson Powless is the first tribally recognized Native American to race the Tour de France
その選手は、チームEFのニールソン・ポーレス(Neilson Powless)。第9ステージで、突然シクロクロスを始めた選手である。次のシーンを覚えているだろう。
ダウンヒルでポーレス🇺🇸がコースアウト⚠️
しかし、すぐにコースに復帰しています🚴♂️💨@NPowless📍第8ステージ – 140km
ツールドフランス2020🇫🇷#TDF2020 #jspocycle #ツール・ド・フランスpic.twitter.com/QUNk9Tgns0— Tour de France JPN/ツールドフランス公式🇯🇵 (@letour_jpn) September 5, 2020
ポーレスは去年まではJumbo-Vismaにいて、去年のブエルタ・エスパーニャで初めてのグランツール参戦を果たした。そして同時にそのブエルタではログリッチの総合優勝とそのサポートを経験するという、とても貴重な時間を味わった。
ポーレスはインディアンのクオーターである。血の1/4がインディアンというわけ。つまり祖父が純粋なインディアンだった。
この1/4というのは、インディアンの部族の1人であるとされる要件である。これ以降の1/8や1/16になるとインディアンとはみなされない。そういう意味ではポーレスはインディアン最後の世代といえる。
インディアンといってもいろいろ部族があるが、その中でポーレスはオナイダ族となる。またオナイダ族はイロクォイ族の1つらしい。
彼の祖父であり、純粋なインディアンの末裔マシュー・ポーレス(Matthew Powless)は、米軍で落下傘部隊に所属していたもよう。同時に米軍内でのボクシングチャンピオンとして長年君臨、自身のジムを持ち若手に指導もしていた。また オナイダ族に伝わる伝統的な踊りも上手かったらしい。
その孫であるニールソンは幼少期はよく祖父と暮らしていたが、さすがに成長し、ロードレースを始める頃には祖父に会いに行くことは少なくなっていた。それでもニールソンは次のように祖父について話す。
“Whenever I called him he would always tell me how proud he was of me and how much of a warrior I was for pursuing my dreams.”
訳「祖父に会いにいくといつも孫である自分に言ってたよ、どれだけ自分のことを誇りに思っているのか、そして、夢を追う自分は本当にすごい戦士なんだぞってね」
(´;ω;`)じーちゃん・・・
ニールソン含めてポーレス一家はインディアンの末裔であることを特に言いふらしはせず普通のアメリカ人として暮らしてきた。しかし、同じ部族出身者でジャーナリストのDan Ninhamが、ニールソンについてメディアで記事にしたことで注目が集まった。