イスラエルは来年のツールでフルーム&ダンマーのダブルエースか
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イネオスからクリス・フルームが移籍するイスラエル(ISRAEL START-UP NATION)。一方で、今年のブエルタではアイルランド人ダン・マーティンがキャリア史上最高の走りを見せ、その可能性を覚醒させた。
では来年のツールではどちらがエースとなるのか?あるいは双方がダブルエースとしてチームを率いることになるのか?
情報源:Chris Froome and Dan Martin could share Tour de France leadership
なぜフルームと契約したのか?
2021年度の目標は、当初はクラシックだった
イスラエルがフルームとの契約を発表したのは、今夏。だが、チームはそれ以前の段階では、フルームを獲得してグランツールを狙うつもりは全くなく、基本的には2021年度の目標はクラシックレースであり、それに注力するべくチームを作りあげていく計画だったらしい。情報源記事で、同チームのマネージャーKjell Carlströmがそのように述べている。
フルームはまだやれると確信
クラシックに向けたチーム作りを目指そうと動いていた今年の前半、彼らは怪我から復帰してきたクリス・フルームの走りを目にした。
それを見たとき、「フルームはまだまだグランツールを狙える」と確信したらしい。そこで、フルームを獲得すること、それと同時に2021年からの目標をクラシックからグランツール表彰台へ変更することを決定したと言う。
そして実際にフルームとの契約を実現させた。
来年のツールについて
上述のようにグランツールを第一目標へと戦略を変更したイスラエル。では、来年のツールはフルームが単独エースなのか?それともダンマーとのダブルエースなのか?
それについてKjell Carlströmはこう述べる。
“Everything has to go well but that’s the idea that Chris would be our Tour de France leader but at the same time Dan showed great maturity. Some teams have three potential leaders at the Tour so it wouldn’t be bad to have at least two potential guys to fight for the podium. It’s a good tactic,”
訳「全てが上手くいけばの話やけど、フルームがツールでのエースだというのは基本的にその通り。でも同時にダンマーもブエルタで素晴らしい実力を示したわけよ。プロチームの中にはトリプルエース体制を取るところもあるしね、ダブルエースもいいんじゃないかな」
このようにダブルエースの可能性は否定しない。だが、仮にダブルエースとした場合、他のグランツールはどうなるのだろうか。フルームもダンマーもいない、そして最大の主力アシストたちもツールで使いきるため、他グランツールではチーム力が大きく下がると思われる。ひょっとしたらツール以外は若手主体でいくのかも?
チーム力としてはアレもコレもは狙えないので、やはりツールに的を絞ってのフルーム5勝クラブ入りをめざすんじゃないでしょうか。
そうなればチーム名はツールの歴史に刻まれるわけだし…
たしかにイスラエルチームがツールの歴史にその名を刻むことになれば、イスラエルの国としても大きなことで、
同国による自転車へのサポートがさらに厚くなることも考えられるブヒね。