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本日の第14ステージのコースプロフィールはこうなっていた。そう、最後にジロ名物のゾンコラン(Monte Zoncolan)だ。
今大会のゾンコランのデータとしては、登坂距離14.1㎞、登る高さは1199m、そして平均斜度は8.5%。最大斜度はゴール直前の区間で登場する27%!
ただステージ全体の難易度的にはまだ1級山岳が複数登場しているレベルではないので、ガチのガチの最難関山岳ステージとまでは言えない。
むしろ今大会でおそらく最も重要かつ最も破壊力のあるステージは明後日の第16ステージである。なにせ1級山岳が3つに、今大会の最高到達地点(チーマコッピ)が登場する。
とはいえ、やはり今日もゾンコランがあるがゆえに総合順位に大きなインパクトがありそうな予感。さてどうなったか。
ゾンコランでは、総合勢が集まるメイン集団でイネオストレイン炸裂!
一方で、逃げていた先頭集団にはジョージ・ベネットやバウク・モレマなどの7名がいたが、そこからバーレーン・ヴィクトリアスのヤン・トラトニクが独走開始。
しばらくは誰も追いかけなかったが、しびれをきらしたのかEolo-Kometaのロレンツォ・フォルトゥナート(Lorenzo Fortunato)が追走開始。少しして二人は合流する。人数的には追走するほうが多いのだが、全くその二人に追いつけず。
そんな中、残り2.3㎞でフォルトゥナートが強さを見せ、トラトニクを突き放す。
そんな二人の優勝争いはこうなった。ゴールシーンをどうぞ。
Lorenzo Fortunato s’impose au sommet di #montezoncolan ! #giro #giro2021 #giroditalia #giro104 pic.twitter.com/BtaH7Q5krB
— Les Rois du Peloton (@LRoisDuPeloton) May 22, 2021
フォトゥナートつえええええええええ。年齢は25歳。もちろんグランツールは初めてだ。それなのにこの強さ。しかもここゾンコランやで!アルベルト・コンタドールの指導の賜物!?
一方その後方では、総合勢らのメイン集団からこれまでずっと忍者のように静かに走っていたあの男が、ついに動いた!そう、サイモン・イエーツである。
サイレント・サイモンがこの場面で!
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】@ジロ開催中🇮🇹 (@jspocycle) May 22, 2021
Cycle*2021 ジロ・デ・イタリア 第14ステージ
【チッタデッラ 〜 モンテ・ゾンコラン】205km
~J SPORTSオンデマンドでLIVE配信中~https://t.co/1mruUMSStv#Giro #jspocycle pic.twitter.com/M3j8n3iztD
このサイモンの動きに反応できたのはマリアローザのベルナルだけ!
サイモンが前のままで、二人でいっしょにゴールかと思っていたら・・・
総合勢はマリア・ローザ着用のベルナルがまたまたライバルたちからタイム差を稼いだ!!
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】@ジロ開催中🇮🇹 (@jspocycle) May 22, 2021
Cycle*2021 ジロ・デ・イタリア 第14ステージ
【チッタデッラ 〜 モンテ・ゾンコラン】205km
~J SPORTSオンデマンドでLIVE配信中~https://t.co/1mruUMSStv#Giro #jspocycle pic.twitter.com/osF3gaO3SE
最後にベルナルが加速!サイモンからもタイム差を拡大すべく、怒涛のスプリント!恐ろしい男だ。これもう完全に全盛期のベルナルが戻ってきたやろ!
さて、それではEolo-Kometaを作った元王者、アルベルト・コンタドールのゴールシーンをご覧下さい。
ラスト1㎞、ゴール前からのコンタドール。 https://t.co/cwoRgDW78o
— ワイアードの豚 (@piginwired) May 22, 2021
大喜びのコンタドール https://t.co/wl7CD0UBsk
— ワイアードの豚 (@piginwired) May 22, 2021
Relação usada pelos atletas em 2018 no Zoncolan.
— País do Ciclismo (@DoCiclismo) May 22, 2021
Yates e Dumoulin 34×30. Pinot 34×32. Froome 38 (Osymetric)x32. Hansen 39×32. Maioria 36×32. Shimano neutro 36×30.@renandocouto #giro #giro2021 #giro104 #ciclismonaespn pic.twitter.com/JySeuh0tTF
2018年のジロでも登場したゾンコランだが、その当時は誰がどんなギア比で登っていたのかというと、
だったようだ。
ただし、2018年のゾンコランは西側ルートからの登り、2021年の今回は東側ルートからの登りなので単純な比較はできないが。
順位 | 選手名 | チーム | タイム | 差 |
---|---|---|---|---|
1 | Egan Arley BERNAL GOMEZ | INEOS GRENADIERS | 58:30:47 | 00:00 |
2 | Simon Philip YATES | TEAM BIKEEXCHANGE | 58:32:20 | 01:33 |
3 | Damiano CARUSO | BAHRAIN VICTORIOUS | 58:32:38 | 01:51 |
4 | Aleksandr VLASOV | ASTANA – PREMIER TECH | 58:32:44 | 01:57 |
5 | Hugh John CARTHY | EF EDUCATION – NIPPO | 58:32:58 | 02:11 |
6 | Emanuel BUCHMANN | BORA – HANSGROHE | 58:33:23 | 02:36 |
7 | Giulio CICCONE | TREK – SEGAFREDO | 58:33:50 | 03:03 |
8 | Remco EVENEPOEL | DECEUNINCK – QUICK-STEP | 58:34:39 | 03:52 |
9 | Daniel Felipe MARTINEZ POVEDA | INEOS GRENADIERS | 58:34:41 | 03:54 |
10 | Romain BARDET | TEAM DSM | 58:35:18 | 04:31 |
11 | Tobias S. FOSS | JUMBO-VISMA | 58:36:24 | 05:37 |
12 | Attila VALTER | GROUPAMA – FDJ | 58:38:36 | 07:49 |
13 | Daniel MARTIN | ISRAEL START-UP NATION | 58:38:37 | 07:50 |
14 | João ALMEIDA | DECEUNINCK – QUICK-STEP | 58:39:19 | 08:32 |
15 | Ruben GUERREIRO | EF EDUCATION – NIPPO | 58:40:06 | 09:19 |
16 | Davide FORMOLO | UAE TEAM EMIRATES | 58:40:39 | 09:52 |
17 | Nicholas SCHULTZ | TEAM BIKEEXCHANGE | 58:41:02 | 10:15 |
18 | George BENNETT | JUMBO-VISMA | 58:42:35 | 11:48 |
19 | Vincenzo NIBALI | TREK – SEGAFREDO | 58:45:12 | 14:25 |
20 | Rein TAARAMÄE | INTERMARCHÉ – WANTY – GOBERT MATÉRIAUX | 58:46:51 | 16:04 |
21 | Koen BOUWMAN | JUMBO-VISMA | 58:46:54 | 16:07 |
22 | Pello BILBAO LOPEZ DE ARMENTIA | BAHRAIN VICTORIOUS | 58:47:30 | 16:43 |
23 | Tanel KANGERT | TEAM BIKEEXCHANGE | 58:49:40 | 18:53 |
24 | Gianni MOSCON | INEOS GRENADIERS | 58:50:32 | 19:45 |
25 | Louis VERVAEKE | ALPECIN-FENIX | 58:55:36 | 24:49 |
26 | Lorenzo FORTUNATO | EOLO-KOMETA CYCLING TEAM | 58:59:20 | 28:33 |
27 | Nelson OLIVEIRA | MOVISTAR TEAM | 58:59:39 | 28:52 |
28 | Mikel NIEVE ITURRALDE | TEAM BIKEEXCHANGE | 59:04:03 | 33:16 |
29 | Antonio PEDRERO | MOVISTAR TEAM | 59:05:50 | 35:03 |
30 | Gorka IZAGIRRE INSAUSTI | ASTANA – PREMIER TECH | 59:10:33 | 39:46 |
マリア・ローザ(総合首位) | Egan Bernal |
マリア・チクラミーノ(ポイント賞) | Peter Sagan |
マリア・アッズーラ(山岳賞) | Geffrey Bouchard |
マリア・ビアンカ(ヤングライダー賞) | Egan Bernal |
明日の第15ステージは、少し距離が短めで147㎞。最後の4級山岳でピーター・サガン擁するBora-hansgroheがどう動くか。ここでポイント賞のライバルたちを振るい落とそうとするのかが見どころ?
何かトラブルがなければ総合争いにどうこうはないだろうが、逃げ集団とBora-hansgroheとがどういう関係になって、ゴールに向かうのかがポイントになるのではないだろうか。
見応えのあるステージが続いているジロですが、このゾンコランも面白かったですねぇ。
まぁフォルトゥナートが優勝するとは誰も予測できなかったでしょうが、もうゴールまでの激坂を喘ぎながらも踏ん張って登る姿に応援しっぱなしでした。トラトニックも頑張ったんだけど、終盤は体重差が不利に働いたような気がします。
ほんとまさかの非ワールドツアーチームの勝利だったブヒね。しかもできたばかりのチームで、グランツール初参戦&初勝利というはじめてづくし。
コンタドールやバッソはフォルトゥナートの才能を見抜いていたのか?もしそうなら、若い才能を見抜く力も超一流ということか・・
この勝利でスポンサーが増えたりすると、ワールドツアー昇格も見えてきて、イタリア国籍のワールドツアーが復活という可能性も?