ティム・メルリール「心が折れた」。第9ステージでのリタイアについて

昨日の第9ステージの途中でツールをリタイアしたアルペシン・フェニックスのベルギー人スプリンター、ティム・メルリール。ツールの第3ステージではツール初出場で初勝利を挙げ、歓喜の輪に包まれた。しかし、そんな天国から数日で地獄に叩き落された。

ティム・メルリール曰く「途中で心が折れた」。

情報源:IMMENS ONTGOOCHELDE TIM MERLIER: “BEN HELAAS OP MIJN LIMIETEN GEBOTST”

ティム・メルリールは今年のジロに出場しているので、このツールでグランツールデビューではない。そのジロで1週間以上も乗り続けるのも経験している。そのジロでも途中でリタイアしているが、それはあくまでジロ後を見据えてのこと。ツールへの準備のためのリタイア。だから計画的なリタイアであり、そこに失望や悲壮感はなかった。

しかしこのツールでは最終日のシャンゼリゼまでたどりつき、そこでゴールスプリントするまでが目標だった。ジロとは全く異なる絶望と悲しみのリタイアになってしまった。ゆえに涙があふれた。

メルリールは情報源記事で次のように述べる。

“Ik verbeterde vandaag mijn 20 minuten-record, qua wattages. Ik zette ook mijn tweede beste uurrecord en mijn derde best anderhalf uurrecord neer. Dat duidt er uiteraard op dat er serieus gekoerst is. De groep met mannen als Cavendish, Demare, daar zat ik in eerste instantie in. Maar ik kon het niet houden.”

訳「第9ステージの途中で20分間の出力データが自己ベスト、さらには1時間の出力でもこれまでで2番目に高い数値、そして1時間半の出力でも3番目に高い数値を記録したのよ。それぐらいあきらかにグルペットのペースが速すぎたわけ。カヴェンディッシュやデマールといっしょに自分も最初はそこにいたんやけどね、でもついていけなかった」

メルリールは第9ステージもスタートしたときは調子がよかったらしい。だがそれでもあるタイミングでグルペットにすらついけいけなくなった。そして気づけば、グルペット集団がはるか前方に。もう一人では追いつけなくなっていた。

グルペットといえば山岳ステージで遅れた選手らが一丸となって和気あいあいと走るイメージだが、実際にはこんなふうにスプリンターでパワーがあるはずのメルリールが自己記録を更新するような出力で走っても、ついていけず、追いつけない集団なのだ。恐ろしすぎる。

そしてはるか先を走るグルペットを見て、どうしようもなくなった瞬間、メルリールの心は折れた。

このリタイアは彼にとって大きすぎる失望となったようで、まだこれから次の目標をどうするか考えられないと言う。だがツールには絶対に戻ってくると固くリベンジを誓う。

4 thoughts on “ティム・メルリール「心が折れた」。第9ステージでのリタイアについて

  1. てっきり計画的なリタイアだとばかり思ってました。。。
    完走を目指したなかでこういうリタイアは残念ですね。

    初めて完走したグランツールを総合 20位で終えたファンアールトってやっぱり化け物ですね。

    1. 純粋なスプリンターにはかなりきつかったようブヒね。
      ファン・アールトはもともといわば登れるスプリンター的な感じだったのが良かったのかも。
      それでも総合20位は頭おかしいレベルなのは間違いないブヒね。

  2. 若人すら心折れる山をギリギリのギリでもなんとかクリアしてくるゴリラ、マジゴリラ。
    応援しているので最後まで頑張ってウホウホして欲しい。ケガすんな。

    ブタさんのブログ&ついも楽しく拝読し応援してます!

    1. ご愛読感謝!

      グルペットも下手したら優勝争いより熾烈なサバイバルになってるようブヒね。
      ゴリラさんまじゴリラに激しく同意。
      グルペットはタイムアウトを免れるため、下りでも爆速で飛ばすようなので、ほんと落車だけはしないで欲しいブヒね。

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