UAE

ラファウ・マイカ「もうUAEのチーム力が弱いとは言わせない」。第17ステージのポガチャルの完璧な勝利を支えたチーム力の高さ

昨夜の第17ステージは1級山岳が2つ、そして最後に超級山岳が1つというステージだった。そんな日にタデイ・ポガチャルの「パーフェクトな1日」を支えたのがチームUAEのチーム力だ。

近年のツールではチームSky/イネオスの山岳トレインや昨年のJumbo-Vismaのチーム力が目立ってきたが、それらと比べると今年のUAEのチーム力というのは地味だと感じられる。

だが、ライバルチームのJumbo-Vismaが4人ものリタイアを出しているのに対して、チームUAEは8人全員が今も健在であるという事実が何よりも今年のチーム力の強さを示しているように思われる。それはすなわち重要なポイントでは必ず集団の先頭に位置取り、積極的に危険を回避しているからであり、またチーム全体として選手の体調管理やストレス管理などレース外の目に見えないところでのスタッフたちの仕事の質の高さがうかがわれる。裏方のレベルが高いからこそ組織は花開くのだ。そしてそういった諸々のこれまでの幸運を引き寄せているとも言える。

ツール前は、ポガチャルの弱点はUAEのチーム力と言われることも多かったように思える。しかし、昨夜の第17ステージの「パーフェクトな1日」を演出したチーム力について、その最高指揮官であり山岳の最終アシストを務めるラファウ・マイカは「もう誰にもチーム力がしょぼいとは言わせない」と胸を張る。

情報源:Majka: Now nobody can say Pogacar doesn’t have a strong team at Tour de France

実際に第17ステージでは全ての山でメイン集団を完全にコントロールし続けた。そして最後の超級コル・デ・ポルト(Col du Portet)ではマイカが最終局面でポガチャルを発射。そこからエースでありキング(王)の波状攻撃が始まった。

見事に仕事を完遂したマイカは次のように述べる。

“It’s tough but we showed we have a very strong team here. Now nobody can say we’re not strong,”

訳「ほんまキツかったけど、チーム力の高さを見せつけたと思う。今日の結果で誰もチーム力が不足してるとは言えないやろ」

マイカは昨年までBora-hansgroheで活躍していた選手だが、今年からチームUAEで走っている。移籍初年度でツールのキングを支える現場の最高司令官として実力を遺憾なく発揮。決して目立たないが質の高い仕事を続けてきた。

第13ステージでは落車し肋骨にダメージを負って、その後のレース続行も危ぶまれていたが、どうやら骨折はなく、日に日に調子は良くなっていたようだ。もしマイカがツールをリタイアしていれば第17ステージでの「パーフェクトな1日」はなかったのかもしれない。そういう意味でも、ポガチャルもチームも幸運が続いている。

伝説的な復活を遂げたマーク・カヴェンディッシュも同様だが、まるで今年のツールはポガチャルとUAEのためにあるような気すらしてくる。

第17ステージのハイライト動画。

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