雨の1級&超級!2021ブエルタ第17ステージの結果と感想
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今日の第17ステージは同じ登り(1級山岳)を二度登ってからの超級山岳というコースだった。だが1回目と2回目では同じ道だったにもかかわらず全く違う道になっていた。
理由は雨だ。嫌な予感しかない。
今日のコース
いつもどおり「今日は超級山岳!2021ブエルタ第17ステージのコース紹介」を見ておいて欲しい。 –>
注目は最後の超級山岳もそうだが、中盤に同じ1級山岳を二度登ることだ。
危険すぎる雨の1級山岳の下り・・・
この日はなかなか逃げがきまらなかった。80km走って決まりそうだったが、それも結局は上述の1級山岳の1回目では決まらずじまい。
この1級山岳の1回目ではマイヨ・ロホを着るエイキングが少し遅れてしまう。エイキングの近くにアシストが全然いなかったのでここで終わりかと思っただが、その後の下りでまた集団に復帰することに成功する。
そしてその1級山岳の2回めの登りに突入する。
1回目のときにすでに雨がポツポツと降りはじめていたが、2回めになると同じはずの道が全く違う道になっていた。いつのまにかゲリラ豪雨が降ったかのような完全なウェットになっていたのだ。雨の勢いで落ちたであろう葉っぱが路面にも散乱し、確実に滑りそうな路面に変わっていた。
そんな2回めの登りで途中でアタックをかけたのが、INEOS Grenadiersのエガン・ベルナル。そして少し間をおいて追いかけるのがプリモシュ・ログリッチのみ。ベルナルはログリッチをつれてひたすらハイペースでクライミング。ログリッチとしてはついていくだけで十分。ベルナルがゴールまで連れて行ってくれる。同時にJumbo-Vismaのアシスト人は仕事が減るため、明日に向けて体力を温存できる。いいことずくめの展開だ。
ログリッチと新聞紙
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】ブエルタ開催中🇪🇸 (@jspocycle) September 1, 2021
Cycle*2021 ブエルタ・ア・エスパーニャ 第17ステージ
【ウンケラ 〜 ラゴス・デ・コバドンガ】185.8km(山岳)
〜J SPORTSオンデマンドでLIVE配信中〜https://t.co/8jctC0VIFY#LaVuelta21 #jspocycle pic.twitter.com/oK3Ivsk5Xv
肝が冷えた…👀💦
— J SPORTSサイクルロードレース【公式】ブエルタ開催中🇪🇸 (@jspocycle) September 1, 2021
Cycle*2021 ブエルタ・ア・エスパーニャ 第17ステージ
【ウンケラ 〜 ラゴス・デ・コバドンガ】185.8km(山岳)
〜J SPORTSオンデマンドでLIVE配信中〜https://t.co/8jctC0VIFY#LaVuelta21 #jspocycle pic.twitter.com/r8bSwWUqZ1
このベルナル危機一髪のコーナーで、バーレーン・ヴィクトリアスの選手も危なかった。癖のあるコーナーだったのかもしれない。
マイヨ・ロホ落車あああああああああああああ!!!!しかもその前にAstana-Premier Techのウラソフたちも落車!
この落車時の映像がこちら。
🏁 Etapa 17 – Stage 17 | #LaVuelta21
— La Vuelta (@lavuelta) September 1, 2021
💥 @Oddeiking, al suelo con el piso mojado en el descenso de Collada Llomena
❤️The leader goes down in the descent, some crashes in the bunch
👉https://t.co/zqaO4Bw62K pic.twitter.com/Tg0iAwtLBa
おそらくエイキングは自分の前でウラソフらが落車したのを見て、それを避けるため急ブレーキをかけたのだと思う。エイキング自身は濡れた路面をツルーっとうまく滑った感じ。よって擦過傷やジャージの損傷も少ない。だが、ウラソフが全く立ち上がれない。どこか骨が逝っている?
エイキングは、2回目の登りではチームメイトも近くにいてなんとか最小限のダメージで登りをこなしただけに、その下りで不運の落車・・・
もちろん超級山岳ステージだけにマイヨ・ロホを失う心の準備は覚悟はできていただろうが、この失い方はつらい。全力を出し切る前にトラブルでのマイヨ・ロホ喪失は無念だろう。
超級山岳コバドンガ!
ベルナルとログリッチは危険な下りもなんとかまとめて無事に最後の超級山岳コバドンガへ突入。今日は山頂フィニッシュだ。
視聴者が気になっていたのはおそらく「ログリッチがいつしかけるか」だろう。ベルナルを上手く利用して走っていたのだから、2人で走ってる間もずっと表情的にログリッチのほうが余裕がありそうだった。
🏁 – 7 km | Etapa 17 – Stage 17 | #LaVuelta21
— La Vuelta (@lavuelta) September 1, 2021
🔥 ¡@rogla deja atrás a Bernal en los Lagos de Covadonga!
🇸🇮 Roglic goes solo leaving @Eganbernal behind!
👉https://t.co/zqaO4Bw62K pic.twitter.com/2Zoy5Ir07E
案の定ログリッチが残り7.5kmあたりから加速!数百メートルの間に独走状態へ!ベルナルついていけない!
(‘A`)「あかん、ログリッチが強すぎる」
後ろの追走集団にはセプ・クス、エンリク・マス、アダム・イエーツらがいたがその集団とは1分40秒近くの差。そしてこのログリッチの強さ。ステージ優勝とマイヨ・ロホ奪還は確実。
ゴールまで残り1kmからゴールシーンを動画でどうぞ。
🎥Etapa 17 – Stage 17 | #LaVuelta21
— La Vuelta (@lavuelta) September 1, 2021
🇪🇸 Vive el último kilómetro de la victoria de @rogla en los Lagos de Covadonga gracias a @CarrefourES
🇬🇧 Live the last km. of Primož Roglič’s victory in Lagos de Covadonga thanks to @CarrefourES#CarrefourConLaVuelta pic.twitter.com/SUcngvzWKL
ログリッチが雄叫びをあげての独走ゴール。まさに王者の貫禄と強さをみせつけたゴールだ。ベルナルが途中までいっしょだったとはいえ、60kmを逃げ続けてのステージ優勝となった。
そしてその後方ではセプ・クス、ミゲル・アンヘル・ロペス、アダム・イエーツの3人による激しい2位争い。ボーナスタイムが得られるので少しでも上位でゴールしたいからだ。逆にクスとしては、他チームの選手がボーナスタイムを得るのを邪魔したい。
2位はセプ・クスがゲット。Jumbo-Vismaが狙ったとおりに?ワンツーフィニッシュ。事前の作戦どおりだったのだろうか。
なお落車したエイキングだが、次の動画のように最後まで無事に完走している。表情はやはり晴れない。
❤️ @Oddeiking llegaba así a la meta de los Lagos de Covadonga
— La Vuelta (@lavuelta) September 1, 2021
👏Nice battle, @Oddeiking! 🇳🇴#LaVuelta21 pic.twitter.com/7uauHgpOdx
今日のトップ10
順位 | 選手名 | チーム名 | タイム差 | ボーナスタイム |
1 | PRIMOŽ ROGLIČ | JUMBO – VISMA | – | B : 12” |
2 | SEPP KUSS | JUMBO – VISMA | + 00H 01′ 35” | B : 6” |
3 | MIGUEL ANGEL LOPEZ | MOVISTAR TEAM | + 00H 01′ 35” | B : 4” |
4 | ADAM YATES | INEOS GRENADIERS | + 00H 01′ 35” | – |
5 | JACK HAIG | BAHRAIN VICTORIOUS | + 00H 01′ 35” | – |
6 | ENRIC MAS | MOVISTAR TEAM | + 00H 01′ 35” | – |
7 | EGAN ARLEY BERNAL | INEOS GRENADIERS | + 00H 01′ 35” | B : 3” |
8 | GINO MÄDER | BAHRAIN VICTORIOUS | + 00H 01′ 35” | – |
9 | LOUIS MEINTJES | INTERMARCHE – WANTY – GOBERT MATERIAUX | + 00H 02′ 29” | – |
10 | CLÉMENT CHAMPOUSSIN | AG2R CITROEN TEAM | + 00H 02′ 44” | – |
今日のステージ終了後の総合順位データ(全員分)は次の記事へ。
今日のリタイア
- ケニー・エリッソンド(Trek-Segafredo)
- ルイス・レオン・サンチェス(Astana-Premier Tech)
- イタマル・アインホルン(ISRAEL START-UP NATION)
- ミケル・ランダ(Bahrain Victorious)
- サンデル・アルメ(Qhubeka NextHash)