大会最凶の超級！濃霧の第18ステージの結果と感想。2021ブエルタ・エスパーニャ

ついに今大会「最凶」の山岳が登場した。濃霧が視界を遮る中、優勝したのは誰か？

今日のコース

いつもどおり「今日の超級でスプリンター全員死亡か。2021ブエルタ第18ステージのコースについて」でゴールに登場する超級山岳のその最凶っぷりをチェックしてほしい。

霧が立ち込めるスプリンター殺しの最凶の超級

大会最後の超級山岳は登坂距離約15kmのほとんどが斜度10％以上という頭のおかしい登りだ。

それを最初単独で独走していたのが今日も逃げるチームDSMのマイケル・ストーラー。しかし総合勢の集まるメイン集団からチームUAEのデ・ラ・クルスとAG2Rのジョフリー・ブシャールがゴールまで残り10kmで飛び出して、ストーラーの追走をスタート。メイン集団でJumbo-Vismaがおとなしく様子見。INEOS Grenadiersもモビ☆スタもまだ動かない。

この後ブシャールが遅れてデ・ラ・クルスだけがストーラーを追う展開に。快走するデ・ラ・クルスはついに残り7kmでストーラーに追いつきしばらく2人で走るが、ストーラーがついていけず脱落。デ・ラ・クルスの勢い衰えずステージ優勝への独走を開始。

その頃メイン集団はバーレーン・ヴィクトリアスが積極的に牽引。しかし途中で昨日マイヨ・ロホを失ったIntermarché-Wanty-Gobert Matériauxも先頭へ。3週目までマイヨ・ロホをキープしていたのも予想外だったが、この超級山岳でも先頭を牽引というのも予想外。

このままデ・ラ・クルスが独走勝利いけるんじゃないか？

(´・ω・`)そう思っていた時期がありました･･･

ベルナルのアタック！残り5kmを切ったところでついに総合争いが勃発！今日のレースが実質的にこの瞬間からスタート！

バーレーン・ヴィクトリアス＆ジャック・ヘイグはこの加速についていけず。ヘイグの最終日の総合表彰台はかなり困難になってしまった。

この総合上位らの加速によりデ・ラ・クルスとの差がどんどん縮小していく。さらに彼らの中からミゲル・アンヘル・ロペスがアタック！

ここでデ・ラ・クルスのステージ優勝はなくなってしまった･･･

この後も激坂をロペスが快調に飛ばしすが、後方からログリッチ、マス、ベルナルの3名が追いかけてくる。ロペスのチームメイトのマスはログリッチらに協調しないだろうが、ログリッチが爆走して2日連続のステージ優勝とボーナスタイムを狙いに来る可能性もないとはいえない。またベルナルがさらに加速すればログリッチもついていくのではないか。ロペスはこのまま逃げ切れるか・・・？

？？？の優勝ｷﾀ━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━!!

うん、誰かわからへんね。映画「ミスト」かよ。

というわけでいつものように、ゴール前1kmからの動画をどうぞ。

スーパーマン・ロペスがついにステージ優勝。スペイン人のような名前？しているがコロンビア人だ。今日もスペイン人は勝利できずじまい。このままだと今年はグランツールで誰もスペイン人が勝利できないまま終わり、スペインにとって不名誉な年になる。最終日は個人TTなので絶対にスペイン人の優勝はないだろう。よって明日と明後日で誰かが優勝しないと･･･やはりバルベルデ･･･彼のリタイアが痛かったか･･･

ログリッチは最後はロペスとのタイム差を縮めてきたが、限界まで追い込んでスパートしたという感じには見られなかった。あくまで冷静に最終日の個人TTのための体力を残してという感じだろうか。

とにかく今大会はログリッチの安定感が光っている。圧倒的強さだが、その強さの本質はやはり圧倒的な安定感だろう。ここまでバッドデーが一切なかったのではないかと思えるほどの安定感。これがグランツールの総合争いを知り尽くした男の強さか。

結果的にそれが波乱のない大会という印象につながってしまい、退屈とも言われることもあるようだがまぁ仕方ない。モビ☆スタが予想以上に安定して頑張っていることで溜飲を下げて欲しい。

今日のトップ10

今日のリタイア

• DIEGO RUBIO HERNANDEZ（BURGOS-BH）
• JONATHAN LASTRA MARTINEZ（CAJA RURAL-SEGUROS RGA）
• DYLAN VAN BAARLE （INEOS GRENADIERS）
• CARLOS VERONA（MOVISTAR TEAM）