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フランスのワールドツアーチームのグルパマFDJ(Groupama-FDJ)のエースといえば、ティボー・ピノ(Thibaut Pinot)。今年は精神的な疲弊と肉体的な負傷の両方からレースに出ない状態を長く続けていた。負傷の直接的な原因は昨年のツール・ド・フランス第1ステージでの落車だ。
昨年のツール初日は、コロナ禍で唯一・最初に開催された世界規模のイベントとして大きな注目をあび、ロードレース復活を印象づける特別なツールとなった。
当時の過去記事:2020ツール・ド・フランス第1ステージ感想
さて、今年のピノはもともと5月のジロ・デ・イタリア参戦を予定していたが、そのツールで負った背中の怪我が完治せずキャンセル。そこから3ヶ月にわたってレース活動を休止していた。そして8月後半からレースに復帰して、最近ではイル・ロンバルディアにも出場していた。
そんなピノについて、チームの激熱監督マルク・マディオが「来年のツールに出場できそうな気がする」と述べている。
情報源:Madiot hopeful Thibaut Pinot will start 2022 Tour de France
つい先日に来年の2022ツール・ド・フランスのコースの全容が発表されたところだが、マディオ監督は来年のピノのツール参戦についてフランスのラジオで次のようにコメントをしたようだ。
“We will see that. But yes, there is a good chance that if all goes well for Pinot, we will be with him at the start of the Tour.”
訳「コースの詳しい情報は今後明らかになるろうが、ピノにとっていろいろいい感じなら、来年のツールでピノの参戦も十分あると思っている」
今年レース活動を一時的にやめていたがすでにレースに復帰した選手といえば、Jumbo-Vismaのトム・デュムランもいる。そして来年のツールへの参戦という点では、最近チーム側のコメントとして、デュムランが来年のツールに出場する可能性はあると述べていたこともある。
もしピノもデュムランも来年のツールに戻ってくるならば、ファンとしてはかなり嬉しいことになるだろう。ツールの華やかさも増すに違いない。
なお、マディオ監督は昨年のツールとピノの負傷については、「怪我をしたままでツールを最後まで走らせるべきではなかった。本人に完走の意思があったとしてもそれをやめさせるべきだった。完走させる判断は間違いだった」と述べ、そのときの判断に後悔があるようだ。