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ウクライナとスポーツ

ファビオ・ヤコブセンがロシア侵攻のウクライナに言及。「自分の心はウクライナとともにある」

2022クールネのレース後にファビオ・ヤコブセン(Fabio Jakobsen)が、ロシア・ウクライナ問題について言及。

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昨夜の2022クールネ~ブリュッセル~クールネ(kuurne-Bruxelles-Kuurne、略称KBK)は、ゴールライン寸前、その100メートル手前で逃げが吸収されるという、プロトンvs逃げとのギリギリの攻防に興奮したレースとなった。

その感想と結果&ハイライト動画はこの記事でどうぞ。

優勝したのはクイックステップのファビオ・ヤコブセン。その日最大のライバルであるロット・スーダルのカレブ・ユアンを下しての勝利となった。

そんなヤコブセンだが、レース後のインタビューでメディアに対して、ロシアが侵攻しているウクライナについてコメントをしていたようだ。

情報源:Jakobsen: We’re fighting on the bike but in Ukraine guys like me are fighting for freedom

この情報源記事によれば、ヤコブセンは勝利者インタビュー の長い拘束のあと、いったんはマイクを置いてプレスルームを出ようとしたらしい。しかしすぐに再びまたマイクを取り、誰に言われるのではなく、自発的にロシア・ウクライナ問題について次のように話したそうだ。

“My mind and my prayers are with the people in Ukraine and the east of Europe,”

訳「自分の心と祈りはウクライナと東欧の人々とともにある」

“Here, it’s 25-year-old guys fighting on a bike for a win and there, it’s the 25-year-old guys like me fighting for freedom and their life. It’s not a nice time over there and here we enjoy this, but my mind is over there and that puts things in perspective.”

訳「25歳の自分がここで勝利を目指し闘っているけど、ウクライナ国民はそんな自分と同じく自由のために闘っている。たしかにウクライナは今はつらい状況で、一方で自分たちはここで楽しめている。しかし、自分の祈りはウクライナとともにあり、ロードレースのことだけを考えているのではない」

ウクライナへのロシア侵攻の後、各界でいろいろな人間・著名人が自身の考えを述べているが、ロードレース界ではっきりとメディアに向かって、特に優勝者がその問題について明言したのは、非ウクライナ人としては今回のヤコブセンが最初だろうか?

現在のワールドツアーチームでウクライナ人といえば、EF Education-EasyPostのマーク・パデュン(Mark Padun)だけだろうか。そんな彼は昨日のGran Camiñoの最終日個人TTでステージ優勝。苦難にある母国に捧げる勝利となった。

マーク・パデュン曰く、「Slava Ukraini(ウクライナに栄光あれ)」

ヤコブセンが上述のようなコメントを残したシーンの描写からすると、彼もかなり言いたいことが溜まっていたのかもしれない。

現代のロードレースは多国籍化によりロシアや東欧圏の選手も増えたが、そうした選手のいるチームは首脳陣もチームの雰囲気が悪くならないようにかなり気を使っているのではないだろうか。

ただスポーツをしているというだけなのに、政治の都合でこうなっては、西側の選手でも東側の選手であっても、選手にとっては厄介な事態でしかないだろう。

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piginwired
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