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今日の2022ヘント~ウェヴェルヘム(Gent-Wevelgem)は、昔はスプリンター向け感が強かったが、2010年からの改革(?)で坂が増えてクラシックスペシャリスト、登れるスプリンター、スプリント力のあるパンチャーたちに有利になった。
さて先日のE3ではJumbo-Vismaが圧倒的なレース支配力を見せつけて快勝したわけだが、今日のヘントもクリストフ・ラポルト(Christophe Laporte)とワウト・ファン・アールト(Wout van Aert)が出場。
はたしてE3と同じく「またこいつらか!」という展開になったのか?
2022 Gent-Wevelgem – Preview: https://t.co/1GFojAfOpg #GWE22 #GentWevelgem
— Ciclismo Internacional (@CiclismoInter) March 27, 2022
✍️By @EchelonsHub pic.twitter.com/preCTyB6j7
中盤まで3グループに別れたりしていたのだが、ゴールまで残り50kmとなるまでにそれらも結局1つにまとまってしまっていた。
しかし、ゴールまで残り49kmとなった地点で今日もユンボ・ヴィズマが動く。注目はもちろんワウト・ファン・アールト(Wout van Aert)だが、今日はその彼は動かず、単独でクリストフ・ラポルト(Christophe Laporte)が動いた。
これは一体どういう作戦なのだろうか。ラプルトで先手をとって有利な展開しておき、最後はワウト・ファン・アールトで決めるという感じか。
あるいはロンド・ファン・フランデレンに向けてファン・アールトは温存。今回はラポルトに自由な裁量を与えていた?
このラポルトの動きについていったのはたった3人。合計で次の4人。
クイックステップがいないのが気になる。クラシック系レースで無双してたときは必ず先頭にクイックステップが1人か2人を送り込むというのが多かったのだが・・・
結局その4人が残り10kmになっても逃げ続ける。しかしプロトンとの差は32秒。普通の平坦基調のレースならば10kmで1分差以内ならばプロトンは追いつけるということがほとんど。そして残り10kmには坂らしいものはない。
ならば余裕で追いつくだろう。しかし個人的にはギルマイを応援していた。今シーズンはずっと調子が良い21歳のエリトリア人だ。ミラノ~サンレモは12位、先日のE3では5位。いい感じで乗れている。
個人的には今シーズン好調のビニアム・ギルマイ(Biniam Girmay Hail)に勝って欲しい
— ワイアードの豚@ロードバイク (@BikeNewsMag) March 27, 2022
#GWE22 #ロードレース #ロードバイク
ところで注目のワウト・ファン・アールトだが、残り4kmを切っても集団の後方。
彼の周りにチームメイトもいないので、もはや今日は完全にラポルトに任せたという感じ。もともとそういう作戦だったのかは不明。
逃げの4人とプロトンは残り2kmで20秒差。逃げの4人は牽制が始まり速度が落ちていることを考えれば、プロトンが本気で追えばギリギリ追いつけるか?
その4人の後方では、しびれを切らしたDSMのセーアン・クラーウ・アナスン(Søren Kragh Andersen)がプロトンから1人飛び出して4人を追走している。
そしてゴール前数百メートル・・・
集団が迫る!
ここからゴールまでは次の動画でどうぞ。
Biniam Girmay schrijft geschiedenis in #GWE22 pic.twitter.com/T0TmMMFpNV
— Sporza 🚴 (@sporza_koers) March 27, 2022
マジでキタ━━━━(Д゚(○=(゚∀゚)=○)Д゚)━━━━━!!!
— ワイアードの豚@ロードバイク (@BikeNewsMag) March 27, 2022
#GWE22 #ロードレース #ロードバイク
うおおおおおおおおおおおおおおおお!!
たしかにずっと調子良かったが、まさかこのメンツを相手に本当に勝つとは。しかも最初に仕掛けてそのまま誰も寄せ付けなかった。強い!
ギルマイはエリトリア人選手として初のワールドツアーレースでの優勝!史上初の快挙だ。まさに歴史が動いた瞬間だろう。
アフリカの自転車熱がさらに高まるきっかけとなるか?
なおよく似た名前の選手がBikeExchange-Jaycoにいる。スガブ・グルマイ(Tsgabu Grmay)だ。今回優勝したのはビニアム・ギルマイ(Biniam Girmay Hail)。GrmayとGirmay。難しい。
またエリトリア人選手といえばかつてMTNクベカ(MTN-Qhubeka)に所属していたダニエル・テクレハイマノ(Daniel Teklehaimanot)を覚えている人もいるだろう。
1 | ビニアム・ギルマイ(Biniam Girmay Hail) | Intermarché – Wanty – Gobert Matériaux |
2 | クリストフ・ラポルト(Christophe Laporte) | Jumbo-Visma |
3 | ドリス・ファン・ゲステル(Dries Van Gestel) | TotalEnergies |
4 | ヤスパー・ストゥイフェン(Jasper Stuyven) | Trek – Segafredo |
5 | セーアン・クラーウ・アナスン(Søren Kragh Andersen) | Team DSM |
6 | ティム・メルリール(Tim Merlier) | Alpecin-Fenix |
7 | マッズ・ピーダースン(Mads Pedersen) | Trek – Segafredo |
8 | イヴァン・ガルシア・コルティナ(Iván García Cortina) | Movistar Team |
9 | マテイ・モホリッチ(Matej Mohoric ) | Bahrain – Victorious |
10 | アルノー・デマール(Arnaud Démare) | Groupama – FDJ |
ワールドツアーレースで勝利した経歴があるわけではないが、2015年と2016年のクリテリウム・ドゥ・ドーフィネでは山岳賞ジャージを着用したことがある。
また、2015年のツール・ド・フランスには、同じくMTNクベカのチームメイトでエリトリア人のメルハウィ・クドゥス(Merhawi Kudus、現在はEF Education-EasyPost)とともにアフリカ出身の黒人選手として史上初のツール参戦を果たした。その2015年ツールでは山岳賞ジャージを途中で着用したこともある。
そして今日優勝したビニアム・ギルマイは、そんなエリトリアの自転車の歴史に新たな1ページを刻んだ。なんといってもワールドツアーレースでエリトリア人として初優勝。また石畳系のセミクラシックレースの優勝もエリトリア人としては初だろう。