UCI会長「これからロンドとパリ~ルーベは秋へ移動させるかも?」
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今週末の日曜日はいよいよ地獄の大決戦、みんな大好きパリ~ルーベ。しかしそんな大一番を前にして、UCIがロンド・ファン・フランデレンとパリ~ルーベを今後秋開催を常とする計画を立てているという報道が出た。
情報源:DAVID LAPPARTIENT: “VLAANDEREN EN ROUBAIX VAST IN NAJAAR? WAAROM NIET!”
コロナ禍により一昨年のパリ~ルーベは中止、そして昨年のパリ~ルーベはおなじくコロナ禍によって秋開催となった。しかしその2021パリ~ルーベは雨と泥によるロードレース史上に残る美しい地獄と化して、世界中を熱狂させたのは記憶に新しいところ。
すなわち、これまでのような4月開催ではなくともクラシックの女王という格も、そしてその魅力もいっさい失われないというのを証明してみせた。
このオランダメディアWielerflitsの記事で、UCIの現会長ダヴィ・ラパルティアン( David Lappartient)は、ロンドとルーベという2大モニュメントクラシックを両方とも秋へ移動させることを考えていること明かすが、やはり秋開催となってもレースの魅力は全く失われることはないとの考えを示している。
ラパルティアンがパリ~ルーベについて語ったところによると、「(コロナ以外の理由で)ASOはこれまでパリ~ルーベの日程を変更するなん考えたことはなかったようだが、今は状況が違う。将来的にもルーベの秋開催はロードレースに多くの可能性を創造するものになるだろう」とのこと。
また彼は、「ロンドとルーベでシーズンが終わるなんて、これまで想像したこともなかったことだろう。だが、今はやってみてもいいんじゃないか?と考えている。その2大モニュメントでシーズンの最後をしめくくるようにすれば年間レースカレンダーもより良いものになるんじゃないかと」も語る。
現会長がこのように言葉にするということは、すでにUCI内部でも、そしてロンドの主催者とルーベの主催者側との間でもある程度の話し合いは進んでいる証拠なのではないだろうか。組織のトップが根回しも何もしていない段階で、こんな重大な話をメディアの前でベラベラしゃべらないだろう。
ただ実際にどのような日程になってレースカレンダーがどう変化するのか、そういった具体的なことはまだまだ未定とのこと。
加えて、グランツールの日程の大枠は変わらないようだ。たとえば1月や11月前にグランツールが入るなどはない。そんな時期に放り込めば山岳ステージが大雪で使えないという事情もある。
コロナ初年度の2020年はロンドが10月18日開催となり、ルーベは10月25日開催となったが、ルーベだけ結局中止になってしまった。
そして2021年はロンドが4月4日に無事に開催。しかしルーベは再び4月開催がコロナで秋開催へ、10月3日開催となった。
もし本当にラパルティアンの言うようなロンド&ルーベの秋開催が常となれば、一体どのような化学反応がUCIレースカレンダーに起こるだろうか。各チームの選手編成やトレーニングスケジュールなども変わってくるだろう。
個人的には今までどおりの春開催でも秋開催でもどちらでもOKという考え。みんなはどうだろう。