アラフィリップが重傷！2022ブエルタ第11ステージの感想・ハイライト動画・結果

今日の2022ブエルタ・ア・エスパーニャ第11ステージは今大会で久しぶりの平坦ステージ。プロトンもひとまずのんびりムードになるかとも思われたが、世界王者のジュリアン・アラフィリップ（Julian Alaphilippe）をまさかの不幸に見舞われた。

第11ステージのコース

すでにこちらの記事で紹介したので読んでもらいたい。

感想・展開

サイモン・イエーツやパヴェル・シヴァコフらがコロナ陽性

残念なことだが、昨日のサム・ベネット（Sam Bennett）に続いて今日も有名選手らがコロナ陽性でブエルタから撤退することになった。

今日の逃げ

今日の逃げは3人。Voijtech Rep（Equipo Kern Pharma）、Joan Bou（Euskaltel-Euskadi））、Jetse Bol（Burgos-BH）。

ただ横風などを警戒しているのか、プロトンはタイム差を大きくつけることを許さないままとなる。

残り64km！ジュリアン・アラフィリップが重傷！

残り65kmほどとなったときに逃げの3人のうちVoijtech Repが落車。キレイに（？）落車したからか、すぐに立ち上がり無事。Repはちょっと遅れてから2名に再合流。

残り2名にとってもまだまだ距離があったので、3人でローテーションするほうが楽ということだろう。

しかしその直後、追走するプロトンで･･･

アラフィリップは相当痛がっていて、右腕を全く動かせない状態。ヘルメットもスタッフに脱がせてもらっていたが、この画像のように最終的に骨折したときのサポーターみたいなものをつけられて、担架にのせられてリタイア･･･

この記事を書いている時点では脱臼なのか骨折なのかはわからないが、痛がり方からして骨折の可能性が高そうだ。そうなると世界選手権の参戦はほぼ絶望的なのではないか？

そしてクイックステップは、ピーター・セリー（Pieter Serry）に続きアラフィリップもいなくなってしまった。まだ大会2週目がはじまったばかりだが、クイックステップのアシスト陣は最後までもつのだろうか？

海からの横風 vs スプリンター！

残り25kmあたりで3人の逃げはすべて吸収され、そこから中間スプリントへ。

しかしポイント賞ジャージを着るマッズ・ピーダースン＆トレックを邪魔するチームは現れず、順当にピーダースンが1位通過で20ポイントを積み上げる。

そして海岸沿いを海からの横風をモロに受けながら集団はゴール前スプリントへ。バイクエクスチェンジが横風からエースのカーデン・グローブス（Kaden Groves）を完璧に保護する模範的トレインを形成しながら、ゴール前へつっこんでいく。

そこから結末は次の動画でどうぞ。

まさにバイクエクスチェンジのチーム力がつかんだ勝利という感じ。数キロ手前から最後まで唯一しっかりとトレインを組めていたのが同チームだった。チームとしても完勝という感じか。

ステージ優勝の23歳のオーストラリア人カーデン・グローブスはグランツール初勝利。ワールドツアー初勝利は今年のボルタ・ア・カタルーニャ（Volta Ciclista a Catalunya）だったと思うので、今年は記念すべき初勝利を2つ実現できたことになる。

ハイライト動画

結果

ステージトップ10

総合トップ10

各賞ジャージ