Newsletter Subscribe
Enter your email address below and subscribe to our newsletter
Enter your email address below and subscribe to our newsletter
今年の移籍市場のビッグニュースの1つといえば、イネオスのリチャル・カラパス(Richard Carapaz)がEF Education-EasyPostへ移籍すること。
カラパスというトップクライマーの移籍はチームEF内でも競争激化をもたらし、すでにいる選手にとっては、ツール・ド・フランスの出場枠が狭まるなど複雑な心境になるのではないかとも思われるが、チームメイトとなるアメリカ人のニールソン・ポーレス(Neilson Powless)は、カラパスの移籍をポジティブにとらえている。
情報源:Neilson Powless: Carapaz joining EF Education ‘will help me raise my level even higher’
ニールソン・ポーレス(Neilson Powless)といえば、インディアンの末裔で、チームEFの2020年にインディアンとして史上初のツール・ド・フランス出場も果たした。なお2019年まではユンボ・ヴィズマで走っていて、2019ブエルタではプリモシュ・ログリッチの総合優勝を支えたメンバーだ。。
また先日のジャパンカップでは見事に独走優勝を飾り、いい気分で今年を終えられたに違いない。
ポーレスは情報源記事のインタビューで、上述のようにカラパスの加入を肯定的に評価する。
1つ目の理由は、カラパスのような強い選手の加入はチームの勝利のチャンスを増やすからだ。勝てば周囲から称賛され、メディアの注目度もあがる。特に大きなレースになればなるほどそうだ。それはチームのやる気を高めることにつながり、チームの結束も固まる。チーム力が高まればまた勝てる機会も生まれる。そうした良い循環がチームに生まれる。
2つ目の理由は、強い選手の加入はそれをアシストする選手らも強くするということだ。グランツールやモニュメントなど熾烈な優勝争いが繰り広げられるレースでは、アシスト陣も最終局面までエースをアシストしなければならない。その局面までアシストも生き残れなければならない。そのためアシストにも強さが必要となる。
そんな強さを手に入れるため、これまで以上に良質なトレーニングを積み、レースでの走り方も頭を使って工夫しなければならない。またそうした経験が選手としての可能性を広げることにもなる。
このように強い選手の加入が、チーム全体のレベルだけでなく選手個々人のレベルをも、もう1つ上のレベルへ引き上げるような効果がある。そのようにポーレスは考えているからだ。
なお、来年度の彼の目標としては、今のところグランツールで優勝を狙おうとは思っていないようで、ワンデイレースや1週間程度のステージレースで優勝を狙うことを重視しているようだ。