マチュー vs ワウトの結末は！？2023シクロクロス世界選手権男子エリートの感想・動画・結果

今年のシクロクロス世界選手権は「ビッグ3」のうちトム・ピドコック（Tom Pidcock）が昨年の段階で欠場の意思を固めていて、マチュー・ファン・デル・プール（Mathieu van der Poel）とワウト・ファン・アールト（Wout van Aert）の2名によるマッチレースとなることが予想された。

しかし、ワウト・ファン・アールト（Wout van Aert）は昨年末からシクロクロスで圧倒的な強さを誇り、連勝に連勝を重ねた。一方でマチューは背中・腰の痛みが再発し、世界選に間に合うかどうかも微妙な感じだった。また間に合ったとしてもレース中にいつ再発してもおかしくないとも思われた。

そんな事情の中で迎えたシクロクロス世界選手権男子エリートの感想・レースのフル動画をまとめて。

感想と展開

レースの動画はUCI公式のYoutubeチャンネルでリアルタイム配信されていたので見ていた人が多いだろう。

スタート直後からマチューが攻める！

レース開始直後からマチューが積極的に攻撃。すぐに先頭に躍り出て後続を突き放しにかかる。

そしてそんなマチューをしっかりとワウトがチェック。まだ1周目すら終わっていないのにすでに二強だけの争いになっていく。

レース会場の地面はドライ。ミスは出にくい。そのためか、この両雄が結局最後までずっと危なげなくいっしょに逃げ続ける。完全に二人だけのレースとなる。一体なぜこの二人はこれほどまでに実力が飛び抜けているのか･･･

そして最終周回へ。

最終周回と結末

ラストラップでは二人のうちどっちがどのタイミングで前に出るのかが命運を分けたように思う。

最後の周回では途中までマチューが先行。しかし中盤あたりだろうか、ワウトがマチューの前に出る。

(‘A`)「ワウトが前にいったのか、マチューが前へいかせたのか･･･」

そしてワウトが前のままレースはいよいよ佳境へ。

この障害区間も二人はスムーズに処理。ワウトが前のままゴール前の舗装区間へ･･･

(‘A`)「ここからだ･･･ｺﾞｸﾘ･･･」

(‘A`)「うおおおおおおおおお！！マチューいったあああああああああああああ！！！」

今シーズンのシクロクロスで無類の強さを誇ったワウトが･･･ワウトはマチューの後ろにいたほうがよかったのだろうか？

なぜワウトは途中で前にでたのだろう？マチューの動きを見てから反応しても逆転できると考えていたのか？

反対にマチューはワウトを前に出させたのか？もしそれがマチューの作戦ならば、マチューも最後のスプリントで勝てる可能性を感じていたことになる。背中の痛みなく万全の状態だったのかも。

また仮にマチューの作戦でなかったとしても、マチューの思い切りの良さ、そして最後の決断・覚悟にワウトは負けてしまったか。ワウトは大事に行き過ぎたのかもしれない。

この最終周回における二人の位置関係の変化についてお互いがどう考えていたのだろうか。

レースフル動画

結果（トップ10）

順位	選手名	年齢	国	タイム
1	MATHIEU VAN DER POEL	28	NED	1:07:20
2	WOUT VAN AERT	29	BEL	1:07:20
3	ELI ISERBYT	26	BEL	1:07:32
4	LARS VAN DER HAAR	32	NED	1:07:33
5	MICHAEL VANTHOURENHOUT	30	BEL	1:08:06
6	GERBEN KUYPERS	23	BEL	1:08:14
7	NIELS VANDEPUTTE	23	BEL	1:08:17
8	LAURENS SWEECK	30	BEL	1:08:19
9	CAMERON MASON	23	GBR	1:08:28
10	CLEMENT VENTURINI	30	FRA	1:08:50