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ルフェーブル「レムコ側が契約破棄なら裁判や」

レムコ・エヴェネプール移籍について、レムコ父とパトリック・ルフェーブルがメディアを通じて応酬

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先週の土曜日に、レムコ・エヴェネプール(Remco Evenepoel)の父であり、同時にその代理人を務めるパトリック・エヴェネプール(Patrick Evenepoel)が、ベルギー紙La Derniere Heureに対して、「5つのビッグチームと交渉し、そのうち3つとはかなり具体的な話をした」と認めたことが明らかになった。下の記事がそれだ。

参照:La Derniere Heure、「Patrick Evenepoel est notre invité du week-end : “Je ne peux pas assurer que Remco restera chez Soudal-Quick Step”」

この発言が、「ひょっとしたらスーダル・クイックステップとの契約を途中で破棄して、移籍するのか?」という憶測を生み、それにクイックステップのボス、パトリック・ルフェーブル翁が反応した。

情報源:‘If you don’t respect your contract, you get sued’ – Lefevere warns Evenepoel family after fresh talk of a divorce

ルフェーブルは、地元紙Nieuwsbladにて、

  • ミケル・ランダ(Mikel Landa)とは交渉中で合意に近いこと
  • パヴェル・シヴァコフ(Pavel Sivakov)と交渉したものの失敗したこと
  • ローレンス・デ・プルス(Laurens De Plus)と交渉したものの失敗したこと

の3点を彼自身のコラムで明らかにしている。

一方でレムコの父親は、自分の息子が来年のツール・ド・フランスに華々しくデビューするにあたり、最初からツールの王ヨナス・ヴィンゲゴー(Jonas Vingegaard)、化け物のタデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar)と競えるだけのチーム力を求めている。

しかし、現状のクイックステップの補強には不満があるようだ。それには上述のように強力なクライマーの獲得に失敗している事実が影響している。

レムコの父は、

“This is logical insofar as Soudal-Quick Step is not certain of being able to offer Remco the guarantee that it will be able to play for the win in the Grande Boucle next year. Maybe in three years it will be the case but Remco wants to be with the best in the Tour from next year,”

訳「論理的に考えて、スーダル・クイックステップが現状ではレムコに来年のツール・ド・フランスで勝てることを保証するだけの戦力を用意できるかわからへんのよ。今後3年以内はそれができるやろうけど、でも息子は来年のツールを最高の状態で戦いたがってるわけ」

こうしたレムコ父の発言を受けて、ルフェーブル翁は、

“Our team is taking steps in all areas. The consequences of a possible departure are incalculable, for him and for us. I wouldn’t like to be in his shoes. If you don’t respect your contract, you get sued. It’d also be a disaster for our sponsors.”

訳「クイックステップは全ての領域で進化しつつあるのよ。そして契約破棄となったらその結果はえらいことになるで。レムコ側にもクイックステップ側にとっても。そんな状況になること考えたら、自分やったらレムコのパパのみたいなことはようやらんわ。もし契約途中解除したら訴訟やろなぁ。うちのスポンサーをもかなり怒らせることになるやろなぁ」

とレムコパパに警告を発している。

なおレムコ本人は移籍の噂について、「クソみたいな話だ」と一蹴している。

今回のこの件だが、レムコパパとして愛する息子のために、ルフェーブルに対して「もっと補強せんかい」とプレッシャーをかけるのが目的なのかもしれない。そのために直接ルフェーブルに言うのではなく、メディアを通して間接的に圧力をかけようとしているのかもしれない。それが適切な手段かというと微妙だが。

そしてルフェーブルも同じようにメディアを通じて圧力をかけるのがお得意なので、まぁ似たもの同士の駆け引きという感じだろうか。

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piginwired
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2 Comments

  1. これは、レムコ父の気持ちもわかりますね。
    エヴェネプール自身もそうですが、ここのところ若い才能が突然出現して、科学的なトレーニングにより20代前半で目覚ましい結果を出す選手が多くなっていると思います。
    昔のようにグランツールを勝つには十分な経験が必要で、20代後半~30くらいでないと無理という時代ではなく、むしろ勝つには20代前半のうちにということかもしれません。
    そう考えると、昨年はもうブエルタも勝っているのだし来年のツールは経験を積んで、まずは表彰台とかぬるいことを言っていないで全力で勝ちにいってくれという親心ではないでしょうか。

    • たしかに、ポガチャル、ヴィンゴーの凄さを見てると、のんびりと「今年はまず経験を積んで~」とか言ってて勝てるようなレベルとは思えないブヒね。
      もちろんツールの経験が不要とは思わないけど、それをある種の言い訳?にしているとずっと勝てない気がするブヒね。
      さらにプロデビューの若年化、ZWIFTやネット情報などトレーニング環境の発展からすれば、レムコの下の世代からも当然今後多くの天才が出てくる可能性が高く、数年すれば今度はレムコの世代が追われる立場になるわけで。

      チャンスがあれば必ず全力で取りに行く。そうじゃないと昔よりハイレベルな戦いとなってるツールで優勝は難しくなってるブヒね。

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