セップ・クス「来年はツールでエースとなるかも」
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ユンボ・ヴィズマのスーパークライマーにしてスーパーアシストだったアメリカ人のセップ・クス(Sepp Kuss)。しかし今年のグランツールのブエルタ・ア・エスパーニャでは「第三の男」として総合優勝。最後はチーム内でいろいろ話し合い、クスをエースとして勝たせるという方向でまとまった。
そんなクスが、来年のツール・ド・フランスでも自分がエースとなるかもしれないと話す。
情報源:Sepp Kuss takes aim at Grand Tour leadership in 2024
2024ツール・ド・フランスで、ユンボ・ヴィズマはヴィンゲゴーとクスのダブルエース体制か
クスは「来年のツール・ド・フランスのコース次第では、ヨナス・ヴィンゲゴー(Jonas Vingegaard)とともにダブルエース体制となるかも」と語る。
実績、総合優勝の経験、そしてTT能力の差を考えても、ユンボ・ヴィズマは来年もヴィンゲゴーを絶対的エースとして据えるだろうが、それでも手札は多いほうが良い。クスは、コース次第または状況次第でクスがヴィンゲゴーとともにダブルエースとなる場面が訪れる可能性を語る。
今年のツール・ド・フランスはクスは総合12位でフィニッシュ。順位だけを見ると他チームのエースのような順位だが、本人は「総合順位は考えないで走ってた」と話す。しかし上述のようなダブルエース体制という可能性を考えているのならば、たとえヴィンゲゴーが本来のエースだとしてもある程度はクス自身の綜合順位を意識しながら走ることとなるだろう。
仮にユンボがそのような方針で行くならば、クスをアシストする人員も必要となるのではないだろうか。クスの代わりとなる実力派クライマーがほしい。来年のコース次第だが、はたしてユンボはどのような編成で来年のツールに挑むだろうか。
クスはエースとしての適性があるのか?
身体能力的にはセップ・クスは十分総合エースの適性がある。今年のブエルタ・ア・エスパーニャを制したことも踏まえても当然そう考えられる。あとはTT能力をもっと伸ばせばさらに強くなれる。
ただグランツールで、しかも世界最高峰の大会であるツール・ド・フランスで総合バトルを繰り広げるには身体能力という観点だけでは足りない。心理的な適性も必要となる。
このエースとして必要な精神性についてクスは、「総合優勝を狙うには、もう少し冷酷で自分勝手にならないといけない。自分自身のためだけに走ろうと集中するが必要となる」と語る。そうしたことをこれまでの経験で学んだと。そして「グランツールで総合優勝するような人間は、やはり自分とはメンタルが異なる」と。
クスは、今後も総合エースとしてあり続けるための課題として「自分を見失わないようにしながらも、総合優勝を狙うために必要なわがままさと、誰かを勝たせたいという献身の心のバランスをどのようにとるかという問題に答えを見つけなければならない」と話す。
クスがTT適正をさらに伸ばせば、ツール制覇の可能性もあるということ。チームとしては悩ましいところですね。
それにしても、ユンボの123表彰台が最初で最後?になってしまったのは残念です。まさか、トライデント戦法がここまで上手くいってしまうとは…(あふれ出るモビスター愛)。
どうやらユンボの123を見てさらにモビスターへの愛が深まったようブヒね(錯乱)、すばらしいことブヒ。
前からクスは性格的にヴィンゲゴーに似ているのかな?と思ったら、今回のクスのコメント見る限り、真逆とまではいかないけど本質的にけっこう違ってそうブヒね。
ヴィンゲゴ-は静かで内向的という感じだけど、内部で闘志を圧縮して核反応起こしてそうなタイプ?
クスは本当に穏やかで優しい青年という感じブヒね。プロなのでそれなりの負けん気の強さはあるだろうけど、ヴィンゲゴーほどではない感じ。そのへん今後どうなるか注目ブヒね。
ツール・ド・フランス制覇の願望が強くなれば移籍もあり得るかも。来年で契約終わりだし。