サム・ベネット「カヴェンディッシュがお手本」
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このまえ正式に発表されたAG2R Citroënの来年度の新スポンサーと新チーム名のDecathlon AG2R La Mondiale、さらには新ジャージと新バイク、そして、サム・ベネット(Sam Bennett)やヴィクトル・ラフェ(Victor Lafay)らの加入。次の記事がそれだ。
AG2R CitroënはDecathlon AG2R La Mondialeへ!新ジャージと新バイクに加え、サム・ベネットやヴィクトル・ラフェなどの新契約も発表!
この移籍発表に合わせて、同チームでエーススプリンターとなるサム・ベネットは「マーク・カヴェンディッシュの復活劇がお手本だ」と語る。
ここ数年のサム・ベネットはそもそも2019年当時所属していたボーラ・ハンスグローエ(Bora-hansgrohe)でもその処遇に不満を抱いていて、それをパトリック・ルフェーブルが拾って2020年にクイックステップ入り。当時のそのへんの事情はたとえば次の過去記事で再び思い出してほしい。
その2020年はツール・ド・フランスで栄光のグリーンジャージを獲得して大成功を収める。しかしその翌年にはクイックステップでも2021年のツール・ド・フランス出場を巡ってパトリック・ルフェーブルとトラブルに。当時のそのへんの事情を紹介したのが次の記事だ。
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- サム・ベネットは嘘を言っている?パトリック・ルフェーブルが疑念
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そんなこんなで2022年には古巣のボーラ・ハンスグローエへ出戻りとなったわけだが、しかしボーラはプロトンのロックスターであるピーター・サガン(Peter Sagan)というスターとの別離を決定し、サガン中心のチームからグランツール総合表彰台を目指すチームへと方針を変えていた。そのチームではピュアスプリにターであるサム・ベネットにツール・ド・フランス出場のチャンスは巡ってこなかった。そのため、2021年からここ3年間はサム・ベネットはツールに出場できていない。今年にいたってはグランツール出場そのものがゼロだ。
サム・ベネットはそんな状況に不満があったのだろう。今度はボーラからAG2Rへの移籍となった。
そんな彼だが、来年のツール・ド・フランス出場とそこでの復活を願いモチベーションは高い。またベストの自分に戻りたいと語る。年齢的にももう33歳。これまでの常識で考えればスプリンターとしては旬は過ぎている。
しかし、彼は「マーク・カヴェンディッシュの復活劇が自分に大きなモチベーションを与えてくれている。自分もツールで復活を果たしたい」と話す。