鬱積のアルノー・デ・リーの春が終了。ロンドもルーベもなし。
Share your love
ベルギーのProTeamであるロット・デスティニーの22歳の大黒柱、アルノー・デ・リー。今年は春のクラシック戦線でかなりの活躍が期待されていた。本人のモチベーションもかなり高かった。
オンループではワウト・ファン・アールトと競いあうも、次のレースのル・サミンで落車し負傷。その後のパリ~ニースは途中リタイア。続いてのグランプリ・ド・ドナンでも落車。ただそれでもE3、そしてヘントと連続出場し勝負にはからめなかったものの完走を果たしていた。
ただそれでも肉体的なダメージと思うように走れなかった心理的ストレスが彼を苦しめているようで、チームとしてはロンド・ファン・フランデレンとパリ~ルーベという最高のモニュメントには出場させない方針だ。
情報源:Arnaud De Lie out of cobbled Classics after spring of illness, crashes and frustration
チーム側は次のように述べる。
“It makes no sense to let him ride the Tour of Flanders or Paris-Roubaix in this condition.
訳「今の状態の彼をロンドとルーベで走らせても意味ないわ」
“Letting him start in the Tour of Flanders and Paris-Roubaix would not have been good for anyone. Not for him, not for the team.
訳「ロンドとルーベに出場させても誰にとっても良いことないで。彼にとってもチームにとってもや」
このように期待されていたアルノー・デ・リーの2024年春のクラシックキャンペーンは早めの終了となる。チームは「彼にはある程度時間をかけて肉体的な回復と精神的な回復が必要」と話す。
今春のクラシックシリーズのあとのシーズン中盤の大舞台といえば次はツール・ド・フランスだ。ただツール出場についてはまだチーム側は彼と話をしていないようで、ただ次のレースをどうするかだけに焦点をあてているようだ。なおその次のレースも今のところ未定だ。