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ハッカー

シマノDi2をハッキングし変速を妨害するのを防ぐファームウェアアップデートは8月後半

シマノDi2をハッキングして変速を妨害されるのを防ぐファームウェアアップデートは8月後半

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ロードバイクの変速コンポはもはやワイヤレス電動が中心となっているといっても過言ではないだろう。プロの世界はもちろん我々一般人のロードバイクでも電動コンポが当たり前になっている。

そんな電動コンポだがShimano Di2についてはハッキングによる変速妨害(ジャミング)などを引き起こすことができるということが明らかになっている。

情報源1:Want to Win a Bike Race? Hack Your Rival’s Wireless Shifters

情報源2:Shimano’s Wireless Shifting Is Susceptible to Targeted Jamming Attacks

コンピューターセキュリティの専門家たちによるカンファレンスでUSENIX WOOT Conferenceというものがあり、そのWorkshop on Offensive Technologies(WOOT’24)というイベントにおいて、「MakeShift: Security Analysis of Shimano Di2 Wireless Gear Shifting in Bicycles」(☆)という研究結果の発表がなされた。

その発表によると、数万円の機材を揃えるだけで誰でもShimano Di2のハッキングとジャミングが可能だということだ。そして10m離れていても先行する選手の変速を妨害できたり、周囲の選手の変速データを盗聴・傍受できるようだ。その技術的な詳細は上(☆)や情報源1を見てもらいたい。

さてこの件についてShimanoの対応だが、プロチームにはこうしたことを防ぐためのセキュリティアップデートとしてファームウェアのアップデートがすでに適用されているようだ。しかし、一般向けの市場においてはまだそうしたファームウェアのアップデートは配布されておらず8月後半に配布される予定のようだ。

今回はShimano Di2についてハッキングとジャミングが可能だとする研究調査だったが、これは単にShimanoのシェアが圧倒的に大きいから同社製品がその対象として選ばれただけで、SRAMやCampagnoloなど他社のワイヤレス電動コンポでもあってもハッキングなどは技術的に可能なのではないだろうか。

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piginwired
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