レビュー
Rapha




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今日の2025ツール・ド・フランス第19ステージはコース変更に。その理由と優勝予想
今日の第19ステージについて昨夜、大会側からコース変更のお知らせがあった。その点とともに、いつのようにレースプレビューと優勝予想を。
今日行われる第19ステージはもともと次のようなコースだった。

しかし大会側から次のようなコース変更の発表があった。
🚨 Changes to Stage 19 – Albertville – La Plagne
— Tour de France™ (@LeTour) July 24, 2025
The discovery of an outbreak of contagious nodular dermatitis affecting cattle in a herd located specifically in the Col des Saisies has necessitated the culling of the animals. In light of the distress experienced by the affected… pic.twitter.com/yxpQLQVqBR
これによると、レース序盤に登場する1級山岳のセジー峠においてそこで飼育されている牛の群れで伝染性結節性皮膚炎というものが発生したらしい。感染拡大を防ぐため罹患した牛を処分したりしなければならず、そうした作業の円滑な進行と被害にあった農家への配慮のためセジー峠を回避することになった。
その結果レース距離は129.9kmから95kmに短縮され、セジー峠を回避したプロトンはセジー峠の下りを終えたあとにあるボーフォール(Beaufort)あたりで本来のコースに復帰するとのこと。スタート地点やフィニッシュ地点などその他の部分については変わらない。なおスタート時間が1時間遅れるもよう。
コース変更の結果、序盤の山岳が消えてプロトンは昨日と同じくいきなり超級山岳に入ることになる。
この日は最後の本格山岳ステージでありスタート直後からクライマーを含めた大人数の逃げが出来上がると予想される。
追走するプロトンの管理はおもにUAEがやるだろうが、実質的に昨日の第18ステージでタデイ・ポガチャルの総合優勝が99%確定したといっても過言ではないので、あくまでUAEとしてはトラブル回避という意味合いでのプロトン管理となるのではないだろうか。つまり大逃げがすぐ容認され、ステージ優勝もその中から決まる可能性が高い。
今日のポイントは次の3つか。すなわち、山岳賞争い、総合3位争いとRed Bull、そしてステージ優勝とVsima。
1つは山岳賞争い。逃げには山岳賞で逆転を狙う山岳賞ランキング3位のレニー・マルティネスも当然入るだろう。1位のポガチャルとは33ポイント差。逆転が不可能とは言えない差だ。今日の山岳と明日の丘陵ステージ含めてまだ2日ある。
2つめは総合表彰台の3位争いだ。総合順位の3位~10位までは次のようになっている。
| 総合順位 | 選手 | チーム | ポガチャルとの差 |
|---|---|---|---|
| 3 | Lipowitz Florian | Red Bull – BORA – hansgrohe | 11:01 |
| 4 | Onley Oscar | Team Picnic PostNL | 11:23 |
| 5 | Roglič Primož | Red Bull – BORA – hansgrohe | 12:49 |
| 6 | Gall Felix | Decathlon AG2R La Mondiale Team | 15:36 |
| 7 | Vauquelin Kévin | Arkéa – B&B Hotels | 16:15 |
| 8 | Johannessen Tobias Halland | Uno-X Mobility | 18:31 |
| 9 | Healy Ben | EF Education – EasyPost | 25:41 |
| 10 | O’Connor Ben | Team Jayco AlUla | 29:19 |
昨夜の第18ステージはフロリアン・リポヴィッツが最後に失速する一方でオスカル・オンレーが強さをみせ最後までポガチャル&ヴィンゲゴーについていき、リポヴィッツとの差を縮めた。
この順位表の上ではリポヴィッツ、オンレー、ログリッチの3人が表彰台の最後の枠を争うことになりそうか。明日の第20ステージも含めてフェリックス・ガルとケヴィン・ヴォークランにも可能性もなくはないが、その確率はほぼゼロに等しいだろう。
それでもガルとヴォークランは積極的に今日もしかけてくるだろう。
ここで問題となるのはリポヴィッツとログリッチの関係だ。昨日はリポヴィッツが遅れ、ログリッチはひたすらマイペースでタイムロスを最小限にとどめた。
もし今日再びリポヴィッツが苦しくなれば、ログリッチは彼を置いていくのだろうか、それともログリッチがアシストするのだろうか。この点Red Bullの作戦が気になるところ。その逆のバターンになればリポヴィッツはログリッチを置いていくだろう。
最後に今日Vismaとヴィンゲゴーはどうするのだろう。昨夜の第18ステージでは大胆にも残り70kmで総攻撃をしかけたものの失敗。結果論ではあるが「終わってみればチームとして何がしたかったのかよくわからない走り」という印象で終わった。
上述のように昨日でポガチャルの総合優勝は99%決まったわけだがそれでもVismaは今日も玉砕覚悟の総攻撃をしかけてくるのだろうか。しかも驚くべきタイミングで。どうだろう。
仮にVismaが早いタイミングでしかけるならば逃げ集団の逃げ切りは厳しくなるかもしれない。もしもポガチャルが遅れればヴィンゲゴーは0.000001%の望みでもってステージ優勝で得られるボーナスタイムも狙ってペダルを踏み込むだろう。
実質的に総合最終決戦となる今日は、Red Bull、Decathlon AG2R La Mondiale、Team Picnic PostNLあたりのチームの選手は今日はエースを必ず守らなければならないため自由に動けないはずだし、彼らのエースも逃げに乗ることは許されない。またArkéa–B&B Hotels勢もヴォークランを総合5位に押し上げたいところ。
そしてベン・オコナーは昨日の優勝で疲れがたまっているはず。
ということは・・・再びのベン・ヒーリー vs 弟パントルですね、わかります。そこで、今日こそベン・ヒーリー!
ヴィンゲゴーとVismaはドーフィネのときと同じような展開で、ひたすら攻撃をしかけるんだけどポガチャルには通用しないので、結果を見ると意味不明になことになっちゃってますが、これしかないんでしょうね。
Redbullは、ログリッチが不確実性の塊なので、いくらガスパロットが精密な作戦をたててもしかたがなく、完全に成り行きで走っているような(笑)
リポヴィッツは疲れているようにも見えるので、距離が縮まったなら少し助かるかもしれないですね。
たぶんVismaはそんな感じブヒね。とにかくポガチャルが強すぎるのが悪いよーポが悪いよー。
たしかに距離が短縮はリポヴィッツに有利に働くかも。VismaとともにRed Bullもどう動くのか楽しみブヒね。
どうやら、プレ峠登坂口の手前に中間スプリントが設定されるようなので、そこまではリドルが牽引するでしょうね。そしてその直後脱兎の如く単騎でヴィンゲゴーが飛び出したら面白いんですが(流石にありえない)
やはりヴィンゲゴーの決死の飛び出しを期待したいブヒね。
最後だけはポガチャルを引き離してステージ優勝を!
海外記事によるとポガチャルは今日勝ちたがっているそうなんで、意表を突く1人大逃げで決まりっポ!
ポガチャルきちゃうっぽ!?