レビュー
Rapha






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ポガチャル人気の凄さとポガチャルの特別な精神性についてマッテオ・トレンティンが語る
先日、ツール・ド・フランスで4度目の総合優勝を達成したタデイ・ポガチャルが主催する、彼自身の名を冠したイベント「タデイ・ポガチャル・カップ(Tadej Pogačar Cup)」が彼の母国スロベニアで開催された。今回で7度目の開催となる。
そのレースにはポガチャルと親しい有名プロ選手のマッテオ・トレンティン、マテイ・モホリッチ、ルカ・メズゲッツ、ティム・ウェレンス、マテウジュ・ゴヴェカル、パヴェル・シヴァコフが参加した。
そこでトレンティンはポガチャルの人気ぶりを改めて実感し、ポガチャルに対する人々の熱狂度をメディアに対して語った。
トレンティンが言うには、ポガチャルはそのイベントで80万枚のサイン、そして50万回の写真撮影に応じたに違いないと。
🐷「いやさすがにそれは数字盛りすぎやろ」
1秒に1回サインしたとしても不眠不休で24時間で8万6400枚しかサインできないわけで、80万枚となると約9日間かかる計算だ。写真撮影にしてもおそらく遠くからポガチャルの姿を入れて撮影したものも含まれているのだろう。
もちろんトレンティンのコメントの本質はそうした数字どうこうではなく、いかにポガチャル人気が高いものだったのかということにある。
何しろ今年もツール・ド・フランス総合優勝、昨年はトリプルクラウン達成の現世界王者。そんな歴史的な英雄を1mほどの距離で見られるわけで、そんな身近さはサッカーやF1などのスーパースポーツでもまずあり得ない。それこそがロードレースを他の人気スポーツとは異なる特別なものとさせている魅力での1つ。
だからこそ今回のポガチャル・カップにはヨーロッパ中から多くの観客が訪れた。なにせ陸続きだからアクセスしやすい。
そしてトレンティンは人気という観点以外の点でもポガチャルの特別さを再認識することとなった。彼は言う、
“He seemed totally fine — still the same Tadej. Calm, smiling, relaxed. He looked happy to be there and happy to give back. He wasn’t going through the motions — he was soaking it up.”
訳「ポガチャルはほんとすばらしい。英雄となった今でも変わらないまま。いつも穏やかで、笑顔で、自然体。今回も楽しそうにサービスし、恩返ししていた。彼はそういうのを苦にはせず、ただ十分に楽しんでいたね」
ポガチャルの強さの秘密はもちろん肉体的なものもあるが、これまで言われてきたようにやはり彼の特別な精神性というものが大きい。それはいつもポガチャルはポガチャルだということ。自然体で自分を見失わないという精神的な強さ。心理的な柔軟性に富んでいるから生まれるの精神的な強さというべきか。
トレンティンはそんなポガチャルの凄さを改めて知って上のように表現したのだろう。