レビュー
Rapha




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2025ブエルタ・ア・エスパーニャ第14ステージのコースプレビューと優勝予想

今日の第14ステージは走行距離135.9 kmとやや短めだが獲得標高は3805 mであり、昨日のアングリル決戦ステージよりは100m少ない程度でだいたい同じと言える。
今日は不思議と(?)、中間スプリントポイント地点ところにボーナスタイム地点も設定されている。つまり中間スプリントポイントをもらえると同時にボーナスタイムももらえることになる。
個人的には山岳ステージなので最初の1級山岳の山頂にボーナスタイム地点があってもおかしくないと思うのだが。
中盤に3級山岳があるがまぁ無視していいだろう。やはり最後の1級×2が勝負どころ。その1つ目の1級山岳のプロフィールは次のようになっている。

距離10.1km、平均斜度8.5%、最大斜度14%。序盤よりも特に終盤にかけてつらくなるレイアウトで、終盤は最大斜度区間のオンパレードである。
これを超えて下ってもまた最後の1級山岳が待ち受ける。そのプロフィールがこれだ。

平均斜度5.9%で最大斜度13%と直前の1級よりは斜度のインパクトは弱いが、距離が長く16.9km。こちらも終盤に強めの斜度が続きその延長上にフィニッシュラインがある。
上述のように最後の2つの1級山岳は昨日のアングリルほどのインパクトはない。ただそれでもどちらの山も終盤は十分か過酷なコースとなっていて、総合勢の間で明暗が分かれる可能性は高いだろう。
注目としては昨日のアングリルでは本気でステージ優勝を狙いにいかなかったヴィンゲゴーが今日はそれを射止めに来ることが考えられること。
だが仮に今日もヴィンゲゴーが動かなければ、日曜日の第15ステージは中級山岳で後半に向けてフラットに近くなりヴィンゲゴーの出番はないので、休息日を挟んで第3週目の第17ステージの狂った山頂フィニッシュと第18ステージの個人TTで総合優勝の仕上げを行う予定か。
個人的には昨日と同じ今日もヴィンゲゴーはアルメイダ徹底マークで終始すると思う。一方でアルメイダも昨日同様ヴィンゲゴーを引き離せなかったとしてもステージ優勝することでボーナスタイムによってヴィンゲゴーとの差を数秒でも縮小しようとするのではないか。
もしアルメイダがボーナスタイムをガチで狙うなら中間スプリントポイントでも1位通過したいところだ。上で述べたように今回はそこにボーナスタイムの設定もされているからだ。ただそうなるとUAEは1級山岳を前にしてアシストをかなり消耗させることになるか?
以上のように今日はUAEが最初の1級山岳を前にしてどう動くかがポイントになるかもしれない。UAEが中間スプリントを前に逃げを完全に潰しにかかればアルメイダがステージ優勝を狙うのが決定という感じか。
一方でUAEがそのような動きを見せたとしてもTeam Visma | Lease a BikeはそうしたUAEの動きを静観、ヴィンゲゴーのためにチーム力温存を図ると思う。数秒のタイム差を犠牲にしてでもチーム力の節約を優先するのではないか。あくまで勝負は第3週という意識。
これらのことから(昨日のアングリルでの疲労が影響しなければ、少なくとも最後の1級で逃げはUAEが吸収するはず)今日もステージ優勝はジョアン・アルメイダで。ヴィンゲゴーがボーナスタイムを得るのを防ぐためまたフアン・アユソーが逃げてステージ優勝という可能性もあるが。