
なぜ昨日はTTバイクが使われなかったのか?2026ツアー・ダウン・アンダーのプロローグ
なぜ昨日の2026ツアー・ダウン・アンダーのプロローグ個人TTでTTバイクが使われなかったのか?また、サドル後退量とUCIルールとの関係
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昨日、ツアー・ダウン・アンダーのプロローグとして3.6kmという短距離個人TTが行われ、INEOS Grenadiersのサムエル・ワトソンが優勝した。
それを見ていたロードレースファン、特にロードレースを見始めたばかりの新しいファンは「TTなのにTTバイク使わないの?」と思ったかもしれない。実際に、昨日はみんなノーマルバイク(TTバイクではないという意味)で出走していた。実際にこのハイライト動画で確認してほしい。
なぜTTバイクを使わなったのか?
それではなぜ各チームはTTバイクを使わなかったのか?
たった3.6kmで総合タイムに影響は出ないから?風が強かったから?本国(ヨーロッパの拠点倉庫)から持っていくるのが面倒だったから?などいろいろ理由は考えられるが、実際のところは、単にその日はTTバイクは使えないというルールだったからだ。
なぜそんなルールになっていたかというと、やはりTTバイクといういろいろと面倒なバイクをヨーロッパから南半球に持ってくるコストが馬鹿にならないからだろう。チームごとに予算の多少があるため、それができるチームと苦しいチームとで差がでてくる。
そこで公平を期すためそんなルールになっているのだろう。
ただし通常のロードレースではなく個人TTという設定は有効であったため、ノーマルバイクに課される制限(今年からいろいろルールが変更されている。詳しくは過去記事「2026年からのUCIルール変更点まとめ」を参照)は適用されず、TTバイクのルールに従うこととなっていた。
たとえば、ヘルメットはTTヘルメットの着用が可能だった。
そうしたルールを受けて各チームはノーマルバイクでのTT性能向上のため、いくつかの工夫を凝らしていた。例として以下のようなものが挙げられる。
- TTヘルメット着用
- 前輪にノーマルバイクのリムハイト制限である65mmを超える85mmハイトのものを使用
- 後輪はディスクホイール
- TT特化タイヤを履かせる
- TT用にポジションを変更(ハンドル高さを通常より下げるなど「)
- フロントを1速にして同時に巨大なチェーンリングを装着
- サドルをより前へ(セットバック量を減少)
- シューズカバーを使って空力性能アップ
優勝したサムエル・ワトソンのサドルのセットバック量とTTにおけるUCIルール
TTにおけるサドル後退については、UCIルールでは身長別に整理されており、基本的にBBセンター中心から50mm以上は後ろに位置(後退幅:セットバック)していなければならないのが原則となっているが、2023年のルール緩和により、BBセンター中心の真上まではサドル先端を前へ移動させることが可能となっている。
ただし、そのようにセットバック量を0mm~50mm未満とした場合は、リーチについて一律750mmにしなければならないという制限が課されている。
そして実は昨日優勝したサムエル・ワトソンはこのサドルのセットバックはまさにルールの下限である0mmだった(情報源:Prologue tech: Where the road meets time trial)
未発表の新型Cannondale SuperSix EVO
男子レースにさきがけて女子レースではすでにカメラに捉えられていたCannondaleの新型SuperSix EVOが、やはり男子レースも使われていた。














