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マウロ・シュミットがPinarello Q36.5へ移籍!2026ツール区間覇者がトム・ピドコックと強力タッグ
UCIルールにおける移籍市場解禁は8月1日となっている。先日記事「UCI情報からイネオスのヴィクトル・ランゲロッティが8月1日からXDS Astana所属になったことが判明」ではまさにその日付だったわけだが、さきほどの記事ではミケル・ランダがエウスカルテル・エウスカディへの移籍することが正式に発表された。
またこれらに加え、Team Jayco AlUlaで走るスイス人マルロ・シュミットがスイスのProTeamで、トム・ピドコックがいるPinarello-Q36.5 Pro Cycling Teamへ移籍することが発表された。次のインスタ投稿を見て欲しい。
今回の契約は2027年1月からの3年で、2029年までとなる。
そんなシュミットだが2026年シーズンにキャリアでも屈指のパフォーマンスを披露している。たとえばツアー・ダウン・アンダーでの総合2位、フレッシュ・ワロンヌ2位、マスカット・クラシック優勝、ツアー・オブ・オマーンステージ優勝などだ。
その好調な今シーズンの中でも最大の結果と言えるであろうものがが、2026ツール・ド・フランス第13ステージでの優勝だ。
→ピドコックがレムコに迫る総合4位へ!2026ツール・ド・フランス第13ステージはマウロ・シュミットが終盤に逃げから飛び出しを成功させて優勝。結果とハイライト動画
その第13ステージでシュミットは登坂力だけでなくレース展開を読む戦術眼とスプリント力を発揮して勝利。
さらに第17ステージではヤスペル・フィリプセンに次ぐ逃げ集団からの2位、続けて第18ステージの山頂フィニッシュではリチャル・カラパスに次ぐ2位にも入り、そのオールラウンド能力の高さを証明した。
このようにシュミットの最大の魅力は、特定のコースだけに特化した選手ではないことであり、アップダウンのあるワンデーレースから山岳ステージ、逃げ、少人数でのスプリントまで幅広い状況で勝負できる。
そのため、Pinarello Q36.5にとって年間を通して結果を期待できる貴重な戦力となるだろう。
またPinarello-Q36.5 Pro Cycling Teamは南アフリカ出身の大富豪アイバン・グラゼンバーグから資金を得たダグラス・ライダーが作ったチームであるが、かつてそのダグラス・ライダーが南アフリカに作ったTeam Qhubeka NextHashこそがまさにシュミットがプロデビューしたチームだった。
そんなわけで、今回の移籍の背景にはダグラス・ライダーとの縁も当然あったことだろう。
→南アフリカの億万長者により新プロチーム誕生か。元ディメンションデータやクベカ・ネクストハッシュのGMダグラス・ライダーが創設へ動く
また、Pinarello Q36.5はスイスのProTeamチームであり、スイス人であるシュミットの加入にはチームのアイデンティティという面でも大きな意味がある。
シュミット自身も「スイス人選手としてこのプロジェクトに参加することが、さらに特別なものにしている」と語る。
それに加えてシュミットが魅力を感じているのが、チームと機材パートナーとの距離の近さだ。
単にスポンサーから機材を供給されるだけではなく、選手がフィードバックを提供し、製品開発にも関与できる体制を高く評価している。Pinarelloをはじめとしたブランドと密接に協力しながら、次世代製品の開発にも関われることが、新チームを選択した理由のひとつになったようだ。
そんな彼は新チームでの目標として春のクラシックとタイムトライアルでの活躍を掲げている。
Pinarello-Q36.5 Pro Cycling Teamがシュミットを獲得することの重要性を示すもうひとつの数字がUCIポイントだ。
情報源記事によれば、同記事の発表時点においてシュミットは2026年シーズンで2,638ポイントを獲得してUCIランキング9位であり、これは同チームのエースであるトム・ピドコックの10位を上回っているとのこと。
上述のように様々なレースで活躍できるオールラウンダーであるシュミットのUCIポイント獲得能力は、Pinarello Q36.5にとって非常に大きい。
同チームは次のワールドチームライセンスのサイクルとなる2029年からのワールドチームへの昇格も現実的なものとなるからだ。
チームにはすでに世界トップクラスのスターであるトム・ピドコックがいるわけで、そこへ年間を通じて高いレベルで成績を残し、大量のUCIポイントも獲得できるシュミットが加入すれば、チーム全体の競争力は大きく高まるだろう。