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ナイロ・キンタナ、引退レースを再変更。プロ最後の舞台はジロ・デッレミリアへ
コロンビアの英雄こと36歳のナイロ・キンタナ(Nairo Quintana)。本来ならば今年のブエルタ・ア・エスパーニャが引退レースとなる予定だったのだが、同大会前にMovistar側の考えにより、キンタナはそのメンバーに選ばれなかった。
そして引退レースは日曜日の世界選手権ロードレースと思われていたが、どうやらそうでもなく、さらに秋のレースが現役最後のレースになるようだ。
上述のようにキンタナが当初描いていたのは、ブエルタ・ア・エスパーニャで現役生活を終えることだった。
2016年大会で総合優勝を果たしたキンタナにとってキリより10年後の大会となった2026年のブエルタは、キャリアを締めくくる象徴的な舞台になるはずだった。しかし、コンディションは良好だったもののモビスターの出場メンバーには選ばれなかった。
ブエルタに出場できないとわかってから、キンタナはブエルタでチームに自身の経験や知見を提供しつつ、レースでの現場の状況を見届けたかったと話した。一方で、最終的なメンバー選考については、自分の関与できないチームの専門的な判断だったと受け止めている。
だがキンタナ不在のMovistarは、そのブエルタでエンリク・マスが総合優勝という最高の結果を達成。チームにとって10年ぶりのブエルタ制覇であり、2019年以来となるグランツール総合優勝を成し遂げた。
もしキンタナがブエルタに出場してれいばそんなチームの栄光を祝う輪の中にいて、チームにとって最高の結果を喜ぶのはもちろん、彼にとっても最高の引退レースとなったことを喜んでいたのかもしれない。
ブエルタへの出場が実現しなかったことで、次の引退候補となったのがモンレアルで開催されるこの世界選手権だった。
しかしキンタナは2026年シーズンを世界選手権で終えるのではなく、その後もMovistarの一員としてイタリアのレースに出場すると明らかにした。
キンタナは世界選手権について、短い登りで大きなパワーを発揮できるワンデイレースのスペシャリストに適したコースだと分析している。自身がエースとして勝利を狙うというよりも、コロンビア代表を支える役割を担う可能性が高い。
コロンビア代表にはブエルタで好調だったサンティアゴ・ブイトラゴをはじめ、ハロルド・テハダ、ブランドン・リベラ、セルヒオ・イギータらがそろう。
なかでもキンタナはクラシック系のワンデーレースで実績を持つイギータをこのコースにおける重要な選手として挙げている。チームメイトや監督とコンディションを確認し、誰がメダル争いを担うべきかを判断する考えだ。
そして新たな引退レースに選ばれたのは、10月3日に開催されるジロ・デッレ・エミリアだ。
実はキンタナはワールドツアーでの本格的なキャリアをスタートさせた2012年にこのレースで優勝している。
このジロ・デッレ・エミリアは、その後に開催されるシーズン最後のモニュメントであるイル・ロンバルディアの前哨戦とも言われたりもするレースである。
終盤に名物の激坂サン・ルーカの登りが待つ、クライマー向きのイタリアンクラシックだ。
たしかにキンタナはブエルタでの引退はかなわず、世界選手権も最終戦ではなくなった。
しかしそれでも若き日に勝利したレースへ戻ってキャリアを終えるという新たな筋書きは、キンタナにふさわしいものといえるだろう。