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2027ジロが3つのサーキットを採用した理由とは?スプリントの安全性向上を狙う
2027ジロ・デ・イタリアについては11/3にプレゼンテーションが行われ、そこで全ステージの概要とコースが発表された。
その2027大会ではでは、ミザノ、ムジェロ、モンツァの3つのモータースポーツ用サーキットがコースに組み込まれる。そのうち2会場は通常のロードレースのフィニッシュ、残る1会場は個人タイムトライアルのスタート地点となる。
これまでのグランツールでもF1サーキットを使ったステージはあったが、同年度の1つの大会で3回もモータースポーツ用サーキットが使われるのは珍しいと思われる。
それではなぜ来年の大会は3つのステージでサーキットを採用したのか?
サーキットを走る3つのステージの概要は次のようになる。
| ステージ | サーキット | 所在地 | 用途 |
|---|---|---|---|
| 第4ステージ | マルコ・シモンチェリ・ワールド・サーキット | ミザノ・アドリアティコ/エミリア・ロマーニャ州 | フィニッシュ |
| 第11ステージ | ムジェロ・サーキット | スカルペリーア/トスカーナ州 | フィニッシュ |
| 第15ステージ | モンツァ・サーキット | モンツァ/ロンバルディア州 | 個人タイムトライアルのスタート |
サーキットでのフィニッシュは2ステージであり、モンツァは個人TTの出発点として使用される。
元Lidl-Trekのマネージャーで、RCSスポルトで新たな役割を担うルカ・グエルチレーナによると、今回の構想は選手やチームとの協議から生まれたと言う。
フィニッシュの安全性を高めてほしいという要望に対し、グエルチレーナは道幅の広いサーキットの活用に可能性を見いだしたのだ。
高速で位置取りが行われるスプリント終盤に、より広い空間を用意する考えだ。
すなわち3つのステージでモータースポーツ用サーキットが採用されたのはスプリントステージにおける安全性確保のためだ。
一方で情報源記事は2023年ツール・ド・フランス第4ステージを例にとり、サーキット採用だけでは危険を解消できないと指摘する。
そのステージでは、フランス南西部ノガロのポール・アルマニャック・サーキットでフィニッシュ。ヤスペル・フィリプセンが勝利したものの終盤には複数の落車が発生した。
情報源記事の説明によると、広いコースでは左右から複数の集団が同時に前へ上がることができ、それが位置取り争いを激しくしたと指摘する選手もいたようだ。
この例からもわかるように、コース幅の広さは安全性を考える一要素であり、それだけで安全なスプリントを保証するものではない。
2027ジロのミザノとムジェロでのフィニッシュは、サーキットが集団スプリントの環境改善にどこまで役立つかを見極める機会となるだろう。
グエルチレーナの構想は、プロレースの安全対策にとどまらない。一般車両が走る公道から離れ、子どもや育成チームが安心して練習できる場所としても、サーキットを活用したい考えだ。
ジロでこうした施設を使うことにより、自転車競技の練習環境としての可能性を示し、家族が安心して子どもを送り出せる場を増やすことも目指している。
2027年大会ではサーキットフィニッシュの安全性とともに、その取り組みが若い育成年代の練習環境にも広がるかが注目される。