なぜサガンはアルミバイク「Specialized Allez Sprint Disc」に乗っていたのか?
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ツアー・ダウンアンダー は今日から本格的にスタート。つまり、第1ステージが今日から開始する。一昨日のツアー・ダウンアンダーClassicという名称のクリテリウムレースは前座。
そしてそのClassicで世間を驚かせたのが、ピータ・サガンが乗るバイク。ご存知のように、なんとカーボンフレームではなく、プロ用カーボンフレームに比べるとかなりお安いアルミフレームのバイク、Specialized Allez Sprint Discに乗ってた。
一体なぜなのか?
情報源:Why did Sagan race an alloy Specialized Allez Sprint Disc road bike Down Under?
目次 [hide]
サガンとSpecialized Allez Sprint Disc
Check my bike for Sunday's Down Under Classic. The @iamspecialized Allez Sprint Disc, in @BORAhansgrohe livery! (Photo @Dario_beli / @bettiniphoto) @tourdownunder @CityofAdelaide @southaustralia pic.twitter.com/sZQz9FpFMC
— Peter Sagan (@petosagan) 2019年1月12日
①サガンが乗ったSpecialized Allez Sprint Disc
サガンが普段、というか今年もずっと乗るであろうバイクがS-Works Venge Disc。たぶんやけど今年はステージレースはディスクブレーキがメインで、クラシックはリムブレーキか?
さてアルミフレームのSpecialized Allez Sprint Disc(以下、ASD)やけど、フレームはSpecialized社のちょっと特別な製造技術が採用されてる。D’Aluisio Smartweld Sprintテクノロジーと名付けられてるもの。
それが何なのかは同社公式サイトみといて。
Specialized公式:Allez Sprint Comp Disc
またフレームに使われてるアルミは、同社特製(?)E5アルミ。
ASDのPVをどぞ。
このASDに対して、普段の最新型S-Works Venge DiscはこれまでのVengeよりも軽く、そして快適に仕上がってる。しかもエアロロードバイクなわけやから、非常に幅広く使えるオールラウンダー。
しかし、快適性をも兼ね備えたがゆえに、スプリント時の剛性という点ではアルミのASDのほうが上。さらにASDはディスクブレーキ仕様だけに、リムブレーキ版に比べると、ディスクブレーキのブレーキングパワーに耐えられる剛性を上乗せしとるわけで。
もちろん、このASDもエアロ仕様のフレーム。そのフレームをつなげる溶接部分はちょっと特徴的。次の画像を見ておくれ。
こんな感じ。
さてフレームはこんな感じのアルミなわけやけど、フレーム以外はほぼ普段のS-Works Vengeと変わらへんもよう。
すなわち、
・シマノDura-Ace R9170 Di2(ペダルもクランクもDura)
・Specializedブランドのパワーメーター
・チェーンキャッチャーはK-Edge
・CeramicSpeedのベアリング(ペダルの中だけ?)
・ホイールはROVAL CLX 64
・タイヤはSpecialized Turbo cotton チューブラー
・ステムはShimano Pro
・サドルはSpecialized Romin(ナロー版。サガンの愛用品)
・フォークはTarmac SL6と同じFACTカーボンフォーク
・シートポストは Vengeと同じFACTカーボンシートポスト
となってる。
なお、情報源記事中のASD画像は、Specializedが送ってきた写真なんやけど、たぶんサガンのASDではなく、チームメイトJay McCarthyのやつらしい。サドルが違う。
②なぜアルミバイクに乗ったのか?
で、なんでアルミバイクに乗ったんか?という話やけど、理由は次の2つやと思う。
理由1:営業目的・広報目的
理由2:クリテリウムレースの特性
理由1については、いうまでもなくSpecialized社のビジネス上の利益のためやね。普段はカーボンフレームに隠れて目立たないレース用アルミフレームやけど、「サガンが実戦で使った!」という営業文句を添えれば、華々しくアピールできるからね。たぶん。
理由2については、今回のクリテリウムレースは1周1.9㎞の平地をグルグル回るものという特徴があったからね。最後は当然にスプリント合戦になるわけやけど、そこに至る過程でも、鋭いコーナーを連続して定期的に数多く処理せなアカンわけ。
そうなるとコーナーでの立ち上がりでの加速が重要な要素になる。
つまり、綺麗な舗装路の平地でコーナーが多く、スプリントを断続的にしかける必要がある。
こういう特性があったレースだけに、別に最上位カーボンフレームでなくても、単純にスプリントだけに特化したフレームでも問題ないという判断やったんやろね。(´・ω・`)知らんけど。
「多分」「知らんけど」「~らしい」
曖昧すぎなのでは?
(´・ω・`)はい。