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2017パリ~ルーベのレビュー・感想。今年は混戦。

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2017年のパリ~ルーベが終わった。

今年のパリ~ルーベ(以下PR)はPR史上最速のレースとなった。原因は追い風や。スタート直後からずっと追い風。そのせいもあって、逃げが1時間以上も決まらず、最初の石畳には集団のままつっこむという事態になった。


ま、レース展開の詳細な内容や結果はいろんなサイト・動画みればわかるやろうし、ワシの記事では、いくつかの点ごとに感想だけを書くで。

(1) 最後のパリ~ルーベとなったボーネン

去年のカンチェラーラほどではないけど、ワシとしてはちょっと残念やったな。
本来なら終盤までずっとチームを引いてれるはずのニキ・テレプストラを前半で落車によって失ってしもうた。それがちょっと影響したのかもしれへんな。
後半はスティバールとボーネンの2人しか残ってへんかった。で、スティバールが最後に抜け出して、ボーネンは追走グループに残る。セオリーどおりでいえばボーネンが追走集団の邪魔をして、スティバールをアシストすることになる。
そして案の定ボーネングループは最後の最後はあきらめムードというかのんびりムードで漂って、全力で先頭グループを追おうとせーへんかったし。
でも正直な、そんなぬるい集団で走るボーネンの最後の走り方は見たくなかったし、誰も期待してへんかったやろ?チームとしては知らんけど。おもんない。
逃げるならスティバールじゃなくて、ボーネンであるべきやったやろ。
たとえ最後のベロドームで負けたとしても。せっかく終盤まで元気に走ってたんやから。石畳でグイグイ攻撃的に走ってたんやし。

てなわけで、最後のボーネンの姿はちょっと惜しい。

(2) 勝利の女神にそっぽを向かれ続けたピーター・サガン

サガンは今回のPRでも、ゴールまでまだ70km以上残ってる地点からアタックをかけたり、積極的に攻撃してた。
これはいったか?と思う攻撃は2度あったんやけど、なんと、その2度の攻撃のたびに2度ともすぐにパンク・メカトラで停車せざるをえない状況になった。
おかげで後続に追い付かれ、攻撃が水泡に帰した。骨折り損のくたびれもうけや。
最後は石畳で力尽きて遅れていき、サガンの2017年PRは終わった。
一方でサガンと並ぶ、2大優勝候補の片方であるグレッグ・ファン・アーベルマート(GVA)は絶好調かつ運にも味方された。
BMCのチームメイト、ダニエル・オスが幸運にも、TREKのストゥイフェンと2人で後半ずっと逃げるという展開になり、レースをコントロースしやすかった。このオスの逃げこそが実はサガンの上記不運が味方したもんなんや。

このときのサガンの不運がなければレース展開はまた違ってたやろなぁ。


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(3)TREKは今回も微妙な結果

TREKは今年のこれまでのクラシックレースではつまらないレースばかりやったけど、今回のPRは違った。しっかりと終盤までチームとして機能し、多くの選手を終盤まで温存できてた。終盤では追走集団を積極的に管理、その集団内にいるエース、ジョン・デゲンコルプをしっかりと守ってた。
なんとしても結果を狙おうという意欲が見えてた。
そして、チームメイトのストゥイフェンも仕事をこなし、しっかりとオスとの逃げに参加。BMCだけでなくTREKにも有利・好都合な展開やと思われた。

でもダメだったよ・・・TOP10内に3人が入るという結果なのに表彰台には誰もおらず。

(4)キャノンデールのランゲフェルドと、チームSkyのモスコンが意外な健闘

正直、この二人のことは予想外やった。ランゲフェルドは、数年前のPRで7位という実績など石畳クラシックでもそれなりの実績あったけど、まさか3位に入るとは思わへんかった。
また、同様にチームSkyのモスコンの強さも予想外やった。モスコンはイタリア人。そしてPRでは2000年からはイタリア人は誰も勝ててない。イタリア人が最後に勝ったのは1999年のPR。そのイタリア人優勝者は通称「イル・グラディエーター」ことアンドレア・タフィ。
モスコンはそんなイタリア人の現状を嘆き、奮闘を誓ってた。次のリンクを参考してくれ。
モスコンはイタリアのトレンティーノ出身の22歳。同世代では稀に見る逸材との評を得てる有望なヤングライダーのようや。
本来はチームSkyのダブルエースであるイアン・スタナードとルーク・ロウのアシストをするはずやったんやけど、その二人が脱落してもうたうえに、展開上逃げに乗ってたらあれよあれよというまにベロドームまできてもうた。
ベロドームに最初に入った3人がスプリントに向けて牽制しまくってる間に、遅れてやってきたこのモスコンとTREKのストゥイフェンが、前3人に追い付いてなんと5人のスプリント合戦に突入したときはおもしろすぎてめっちゃ興奮したわ。みんなもせやろ?

追い付いた瞬間はこの動画をみておくれやす。

この瞬間が今年のPRを象徴する瞬間やったと思うわ。それはすなわち、2017年PRは大混戦だったという事実の象徴や。


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(5)まとめ

上述のようにボーネン最後のレースとしては、ボーネンの終盤の走りには物足りひんもんがあったけど、まぁ所詮ワシは傍観者やしな。本人は満足してるかもしれへんし、それやったらまぁええやろ。
TREKは今年のクラシックで戦績アカンかったからというて、いきなり今年でジョン・デゲンコルプを放出するとは思わへんけど、もうちょっとクラシック班を増強する方針に出るかもな。
というのも、来年はクイックステップが存続してるかどうかわからへんからや。今年で消滅する可能性がそこそこ高い。来年のスポンサーが見つかってないから。ま、裏で続けられてる交渉である程度もう新スポンサーの話はまとまってるんかもしれへんけど。

あとはチームSkyのモスコンという若い有望な、しかも石畳に強い選手が出てきたことが楽しいわ。ちょっと年齢が上のサガンやクヴィアトコウスキーのライバルになるかもしれへんしな。新世代も着々と育ってるな。願わくば、ちょっと前から議論沸騰してるチームSkyの怪しい疑惑に巻き込まれないことを祈るわ。

(関連する過去記事とか、1つ前・後の記事は下のほうにあるで)

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