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最近は「文系サラリーマンでもAIやら機械学習やら統計やらのスキルを身につけなければならない」みたいな風潮や、そのための本や学習講座などの売り込みが多い。
現場の文系サラリーマンからすれば「いや、無茶やろ」、「誰もエクセルすらまともに使ってないぞ」、「どこで使うねん・・・」などの想いもあろう。
今回はシマノが申請した、そんなAIを使った新特許情報のお話。
(1) シマノのコンポとAIと機械学習
(2) シェア自転車・レンタサイクルの事業者向け??
自動車でもAIカーやらいろいろあるが、自転車界にもAIブーム・機械学習ブームは波及しているもよう。今回シマノが申請した新しい特許には機械学習機能を備えたAIシステムが含まれている。↓のリンクから詳細を見てほしい。
シマノの申請新特許情報(米国特許情報):PDF「US Patent Application 20200010138」
この画像中にはっきりと「Artificial Intelligence」とか「Learning Moedl」などの文字が記載されている。
今回のこの新しい特許におけるAIシステムは一体なんのためにあるのかというと、おそらくバイクの各部のパーツ情報を把握し、その状態をユーザーに知らせるシステムだと考えられる。
そのパーツ情報とは何かというと、どのパーツがどれくらい摩耗してるか、そしてそろそろ交換時期であるかといった情報である。
特に交換時期やメンテナンス時期について、あと何日で交換したほうが良いかどうかをAIによってユーザーに知らせるためには、AIによる予測が必要。そのために実際のバイクの使用頻度、パーツの現状、日常的に乗る距離やコースなどの様々な要素から、交換時期などを予測するシステムが必要となる。そして機械学習によってその予測の精度をどんどん上げていく。
こういったシステムに関する新しい特許が今回の申請特許の中心であると考えられる。
今回のこの特許は一体誰にとってメリットが大きいのか?
それは一般的なユーザーではなく、ひょっとしたらレンタサイクルや最近世界の都市部で拡大しつつあるシェア自転車といったサービスを運営する事業者かもしれない。
その種の事業者・現場の運営者が自転車整備に詳しいとは限らない。
そのため、この新特許によるシステムでバイク自身がその異常や現状、そして交換時期などを判断し、それを「見える化」(たとえばディスプレイに状態アイコン表示とか、LEDライトの色や点滅具合で知らせるとか)してくれれば、そういったバイクに詳しくない現場の運営者・サービス提供者が自転車の状態を確認することが容易となる。
どうだろう?