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ロードバイクとツール・ド・フランス

ポガチャルに危機!?2021ツール第11ステージの結果・感想

2021ツール・ド・フランス第11ステージについて

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今日の「ダブル」モン・ヴァントゥとなった第11ステージは、選手として分類不可能なあの選手の優勝、ポガチャルが今大会で実質的に初めての苦戦、Jumbo-Vismaなどが使う新ホイールなどが話題となった。

今日のコース

ロードバイクとツール・ド・フランス

第11ステージのコース紹介の記事でも書いたが、魔の山モン・ヴァントゥを2回登るコースだ。最初は東側から、その次は西側から。西側からのほうが距離は若干短いが斜度がきつい。しかも1度モン・ヴァントゥを登っているだけに体力も消耗している。

はたしてチームUAEとそのエースのタデイ・ポガチャルがこのステージをどう攻略するのか、あるいはどう処理するのか。逆にポガチャルに独走を許してしまっている他のライバルたちはどう攻撃をしかけるのか注目だ。

また山岳賞を狙うナイロ・キンタナがどのような走りを見せるのか。全盛期を彷彿とさせる姿が見られるか?

トニー・マルティンが落車でリタイア。ジュリアン・アラフィリップxナイロ・キンタナ

まずスタート直後に、世界王者ジュリアン・アラフィリップと山岳賞ジャージを着るナイロ・キンタナが二人で飛び出す。珍しい組み合わせかつ豪華なコンビ。山岳賞ポイントを狙いにく。ところが・・・

なんとレースの序盤でトニー・マルティンが落車。ダメージが大きいようでそのまま病院へ。まだ第2週目だというのにツールをリタイアすることになった。

アラフィリップはキンタナをつきはなして、中間スプリントポイントを1位で通過。おそらくこれはマーク・カヴェンディッシュのための動きか。ソンニ・コルブレッリやマイケル・マシューズにポイントを稼がせないためだろう。

これでアラフィリップの仕事はいったん終わりかと思ったが、彼はこのまま追走集団に合流しローテーションに加わった。このアラフィリップグループには、俺のダンマーことダン・マーティン(イスラエル)、ピエール・ロラン(B&B)、アントニー・ペレス(コフィディス)の計4名。そしてこの4名が逃げ集団として確定する。

Jumbo-Vismaの決戦ホイールはデュラエースではなく、非スポンサーのVisionのMetron 45 SL Disc?

ちなみに、今日Jumbo-Vismaが使っていたホイールは、スポンサーであるシマノのデュラエースC40ではなく、非スポンサーのVision社のMetron 45 SL Discホイールとの情報がある。(情報源:Spotted: Jumbo Visma on yet more non-sponsor wheels at the Tour de France

これによると、Vision Metron 45 SL Discは前後で1270g(同社公式カタログでは1410gとなっているが、本当は1270gらしい)。シマノデュラエースC40よりも130g軽い。デュラエースC40よりディープ(たぶんエアロ性能も少し上?)なのに軽いのだから、山岳ステージで使いたくなるのもわかる。

またVision社がスポンサーのバーレーン・ヴィクトリアスとEF-Nippoも正式にこの新ホイールを使っていることを発表。

1回目のモン・ヴァントゥ

上記のアラフィリップら4人の逃げにやがて後方から追走が追いつき合流する。そうしてできあがり、モン・ヴァントゥに突入したのが次の面々だ。

  • ワウト・ファン・アールト
  • ジュリアン・アラフィリップ
  • ジュリアン・ベルナール
  • ケニー・エリッソンド
  • ルーク・ダーブリッジ
  • クサンドロ・ムーリッセ
  • アントニー・ペレズ

またこれらの後方には、ピエール・ロランとバウク・モレマの2名。

そして1回目のモン・ヴァントゥでは特に大きな動きはなく、まず1回目の山頂はジュリアン・アラフィリップがトップで通過する。

2回目のモン・ヴァントゥ

そして2回のモン・ヴァントゥ。逃げ集団から抜け出したケニー・エリッソンドとワウト・ファン・アールトの両名だが、

ファン・アールトが急勾配区間でアタック!山頂へ向けて、ステージ優勝へ向けて独走を開始する!

一方後方の、ポガチャル、ヴィンゲゴー、カラパス、ウランなどの集団では信じられない光景が・・・

新人賞ジャージを着るJumbo-Vismaのヨナス・ヴィンゲゴーが加速!ポガチャルがこれについていこう反応したが、なんとついていけない!ポガチャルまさかの失速!ウランやカラパスもヴィンゲゴーについていけない!

今大会で実質的に初めてみせたポガチャルの苦戦か?もちろん圧倒的にタイム差をつけて総合首位に立つポガチャルは無理についていく必要はなく、今後のためを考えてマイペースで行くのも作戦といえば作戦といえる。

それにヴィンゲゴーは山頂までリードしてもそこからは長い下り。そこで大きくリードを広げるのは至難。そういう意味でもポガチャルは深追いする必要はほぼ無いと言える。むしろゆるい下りなら数人で協調して下るほうが速いこともある。

ただそうはいってもこのポガチャルの失速は驚きだ。

一方、そんなポガチャルの2分近く先を行く先頭のワウト・ファン・アールトは快調に飛ばす。追走はTrek-Segafredoの二人組、バウク・モレマとケニー・エリッソンド。同じチームなので綺麗に協力しながら追うが、残り3kmで1分15秒の差がある。

ここからゴールへは次の動画でどうぞ。

(´・ω・`)もうね、なんなのこの人?ほんと意味わかんない

そしてTrek-Segafredoのコンビは2位と3位。だが満足気にお互いの健闘を称え合う。レースの先頭に3名も送り込み、チームとして本気で狙っていたステージだったようだが、優勝はできなくとも目標の最低限はクリアということか。

そして結局、ヴィンゲゴーは下りでポガチャルたちに追いつかれてしまった。残念。だがいい攻撃だった。

なお、第9ステージで一躍ヒーローになったベン・オコナーだが、モン・ヴァントゥでかなり遅れてしまった。

今日のトップ10

順位選手名チーム名タイム差ボーナスタイム
1   WOUT VAN AERTJUMBO – VISMAB : 18”
2   KENNY ELISSONDETREK – SEGAFREDO+ 00h 01′ 14”B : 8”
3   BAUKE MOLLEMATREK – SEGAFREDO+ 00h 01′ 14”B : 9”
4   TADEJ POGACARUAE TEAM EMIRATES+ 00h 01′ 38”
5   RIGOBERTO URANEF EDUCATION – NIPPO+ 00h 01′ 38”
6   RICHARD CARAPAZINEOS GRENADIERS+ 00h 01′ 38”
7   JONAS VINGEGAARDJUMBO – VISMA+ 00h 01′ 38”
8   ALEXEY LUTSENKOASTANA – PREMIER TECH+ 00h 01′ 56”
9   WILCO KELDERMANBORA – HANSGROHE+ 00h 01′ 56”
10   ENRIC MASMOVISTAR TEAM+ 00h 03′ 02”

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2 Comments

  1. トレックはベルナールにさんざん牽かせて登りでちぎられるって、それでいいのかって感じでしたが、あんな走りをされてはこの結果でも十分でしょうね。敢闘賞はとったし。
    もうね、マシューズやサガンを登れるスプリンターなんて言わないことにしました(極論)

    総合は13位、山岳賞も2位にジャンプアップしたので、せっかくなら山岳賞も狙ってほしいですね。
    シャンゼリゼでマイヨヴェールとマイヨアポワのスプリント対決が見たいです。

    • 昨日のTrek-Segafredoはかなり熱かったブヒね。
      サガンやマシューズはともかく、昨日はさすがのコルブレッリもお疲れだったもよう。
      そんな中でファン・アールトはしっかりこのステージに合わせてきた感があったブヒね。

      ログリッチのアシストをする必要はなくなったので、今後の山岳でもねらえそうブヒね

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