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昨夜の世界選は終始明らかに本調子とは言えない状態だったオランダが誇るモンスター、マチュー・ファン・デル・プール(Mathieu van der Poel)。
その原因はコンディション調整不足で、すなわちトレーニング不足だったようだ。レース後のインタビューでそう答えている。次のツイートを見て欲しい。
Mathieu van der Poel: “I didn’t get into my rhythm in the first part, I was always too far. I had expected they would attack from far but they started from 180k. They rode insanely fast. The condition has killed me today, not my back. I’m satisfied seen my limited preparation.”
— Cyclocross24.com (@cyclocross24) September 26, 2021
このツイートで紹介されているマチューのコメントには、「limited preparation」(短かった準備期間)という表現が見られる。
また同時に「The condition has killed me today, not my back」ともマチューは言っている。これは、レースの速度がゴールまで残りまだ180kmもある地点でかなり速くなり、それが彼を苦しめたこと、そしてこれまで悩まされてきた背中・腰の痛みが原因ではなかったことが示されている。
なおレース後にマチューは、「最終局面でアラフィリップがアタックしたとき、ファン・バールレが『俺はどうすればいい?』ときいてきたが、そのとき『俺のことは構わず、いけるんやったら自分自身のためにいってくれ』と言ったのよ」とインタビューに答えている。
そしてマチューは、ファン・バールレのために、自身の集団の速度を落とすべく少しコントロールしていたようだ。ファン・アールトたちに、ファン・バールレとの差をつめさせないために。
レース後のマチューのインタビュー動画がこちら。
この動画の最後の部分で、インタビューアーが「来週のパリ~ルーべに出る?」と聞いて、マチューも「イエス」と答えているのがわかる。
長時間のサバイバルレースとなった世界選で背中・腰の問題が発生しなかったことは、来週の大一番パリ~ルーベの出場に青信号が灯ったと考えていいだろう。
ただ残り1週間しかないこと、そして、厳しい世界選のすぐに後から高強度のトレーニングを続けるとまた背中・腰に問題がでるかもしれないことを考えると、トレーニング不足のままという状態での出場になるのはやむを得ないか。
ただ体に問題がなさそうなことはファンにとっても本人にとっても朗報だし、心理的にはかなり楽なのではないだろうか。
2021世界選手権ロードレース男子エリートのハイライト動画。