現役ユーチューバーがクールネに出場し逃げに乗る。ユーチューバーからプロ選手へ転向
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先週の日曜日に開催されたベルギークラシック戦線の第2戦目となるクールネ~ブリュッセル~クールネ(kuurne-Bruxelles-Kuurne)に、なんと現役ユーチューバーが参戦していた。
情報源:From YouTuber to the pro peloton: Bas Tietema second chance at racing
もちろん近年はクリス・フルームなどユーチューバー(?)として動画を公開しているプロもいるが、それはあくまでオマケとしてのもの。しかし、今回のクールネに出場したユーチューバーはユーチューバーを本業(?)としていたガチのユーチューバーだ。
そのユーチューバー選手の名前はBas Tietema。オランダ人で27歳。もちろんUCIレースに出場している以上はれっきとした現役プロ選手で、ベルギーのProTeamのビンゴール・パウウェルス・ソース(Bingoal Pauwels Sauces WB)に所属している。
このBas Tietemaという選手は、昨年までガチのユーチューバーとして活動していて、彼のユーチューブチャンネル「Tour de Tietema」は、現在登録者数12万8000人となっている。なお1日前にも動画がアップロードされている。彼のチャンネルから1つ動画をどうぞ。
つまりユーチューバーからプロ選手へ転向を遂げたわけだが、実はもともとこの選手はジュニア時代から実力があった選手のようで、かつてはBMCの育成チームにも所属していた。そして2014年にはあのパリ~ルーベのU23版のパリ~ルーベ・エスポワールに出場しなんと3位という実力者だった。
しかしその後の怪我によりロードレースへの熱意も失い、プロへの道は諦め、ユーチューバーとしての活動を本格的にスタート。自転車についてのチャンネルを始めた。もちろんプロに復帰するための手段にしようと思っていたわけでもなかった。そこからはただ動画を作ることに夢中になる日が続いた。
もう一度プロを目指すとは思っていなかった彼がなぜプロに転向したのか?
そのきっかけはコロナ禍で自転車の素人の友人たちとアマチュアのレースに出たことがきっかけだった。そのレースで再び彼の選手としての魂がふるえた。そして人生の1つの目標のようなものとしてプロの世界に入ろうと決意したようだ。
そんな彼の動画コンテンツのスポンサーをしていたのが今のチームのビンゴール・パウウェルスソース(Bingoal Pauwels Sauces WB)だった。彼はチームと話をもち、プロに転向。再びロードレースの舞台に戻ってきたわけだ。
なお上述のように今もなおユーチューバとしての活動は続けている。プロレースとの兼業は大変だろうが頑張ってもらいたい。
(‘A`)「やはり時代はユーチューバー・・・」
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