2024 日本選手権ロードレースのレビュー、結果、ハイライト
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本日開催された2024 日本選手権も静岡伊豆の日本サイクルスポーツセンターの恒例のコースとなった。そのコースはアップダウンしかない難コース。しかも今日は雨で路面が濡れて下りが危なく、さらに1日中強風というタフなコンディションでのレースとなった。
コース
男子エリートはこの1周8kmのコースを20周回して、全長160kmのコースとなる。
前半で新城が遅れる
まだ残り14周もある前半でなんと新城が登りで遅れるシーンが映る。重そうにペダルを踏んで登りをなんとかクリアする感じだ。
カザスフタンでのアジア選手権からの連戦となる日本選手権で体が慣れていないのか、長距離移動などの疲労が溜まっているのか。あるいはただの一時的なメカトラか?
ただ新城はこのあとそれほど遅れることなく、多少は力を使いながらも何事もなかったかのようにメイン集団に合流することに成功する。
新城の落車
残り7周の下りで、左カーブをクリアしてから連続の右カーブの手前で新城が落車してしまう。上の画像でわかるかもしれないが、木の葉っぱなどがコース上に溜まっている部分があり、しかも濡れていて、そのあたりでスリップしたと思われる。
体の左側からコケたため左肩周辺が痛々しい姿。ただしリアディレイラーなどメカ的には無事だったためメイン集団に再び合流する。
残り7周で決定的な逃げ
メイン集団は膠着状態のまま走り続けるが、残り7周でついにレース決着に向けて決定的であろうアタックが決まる。それを先導したのは先日の個人タイムトライアルで日本王者になったばかりの金子宗平(群馬グリフィン)だ。それについていったのは、小石(JCL右京)、小林(マトリックス)、山本(大喜:JCL右京)。これで逃げは合計4名。そしてこの動きで後方はブチ切り状態に。山本大喜の連覇なるか??
時間が経過するもこの4名が逃げ続け、追走は留目、新城、石上の3名。しかし残り2周となると、この追走から新城が遅れ、さらに留目も脱落し、追走は石上一人に。また逃げからは小石が脱落して3名に。
え!?後ろから!?
ゴールが近づき逃げの3名、山本、小林、金子の動きが鈍くなっていると、後ろから脱落したはずの小石がやってくる!
ここからゴールまではこの動画で。
小林海(マリノと読む)勝ったああああああああああ!
小石の動きはおもしろくチームメイトの山本大喜のアシストにもなるかと思われたが、最後はマリノ!
小林海といえばロードレースファンでもおなじみのヤンチャ系だった選手。彼の父親がスペイン人で若い頃はスペインでロードレースをしていた。一方で母親は日本人。
そんな「Mixed」な選手だが、なんと10代の頃はネットゲームにハマり全国レベルの腕前でブイブイ言わせていたもよう。しかしゲームマニアから一気にロードバイクにのめりこむ転機が訪れる。18歳前ぐらいから本格的に競技としてのロードバイクをはじめ、一気に注目の若手選手へのし上がった。
そんな彼が20代最後の年に、29歳になって初めてつかんだ日本最高の栄誉だ。