なぜピドコックは今年のツールに出場しないのか?
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昨年まで所属していたINEOS Grenadiersでゴタゴタがあったとされるトム・ピドコックは、昨年暮れの電撃的な移籍により今年からスイスのProTeamのQ36.5で走る。
そんなピドコックだがなんと地元英国の公共放送BBCに対して今年のツール・ド・フランスには出場しないことを明言した。
情報源:Tom Pidcock tells BBC he will not ride the 2025 Tour de France
For 2025 Q36.5 will supply the Research Scientists of Q36.5 Pro Cycling Team with highest performing kit to have ever come out of its Dolomites laboratories, thanks to its combination of aerodynamics, comfort and leading-edge thermoregulation.
— Q36.5 Pro Cycling Team (@Q36_5ProCycling) January 11, 2025
The level of intensity at which… pic.twitter.com/CmjFrThzyq
BBCでのインタビューでピドコックは
ピドコックは2022年のツール・ド・フランスでツールデビューを飾り、同大会の第12ステージのラルプ・デュエズで独走優勝してツール初勝利をもぎとった。また翌年の2023年大会は総合13位でフィニッシュ。しかし昨年の2024年大会はコロナで途中の第14ステージでDNSで大会リタイアとなった。
本来なら新チームで心機一転、今年は昨年のリベンジとなるだろうとも考えられるのだが、ピドコックは来年の2026年大会に向けてリフレッシュするために今年のツールには出ないという判断を下した。これは来年のツールで本気で総合表彰台を狙うための肉体改造の準備と見ていいのではないだろうか?
ただProTeamであるQ36.5はツール・ド・フランスに自動的に招待される権利を有しているわけではない。今年のProTeamランキング1位または2位になれば出場は確約されるわけだが、2024年度の最終ProTeamランキングでは7位なのでなかなか厳しい戦いとなる。
そんなピドコックだが今年はワンデイレースに注力する。これまでワンデイレースでは、ストラーデ・ビアンケ、アムステル・ゴールド・レースといった大きな大会で優勝経験がある。ジロ・デッレ・エミリアでは2位、そしてモニュメントでもリエージュで2位という成績を持つ。