レビュー
Rapha








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なぜティボー・ネイスは2025フレーシュ・ワロンヌで期待されたような輝きを放てなかったのか?
昨日行われた2025フレーシュ・ワロンヌはそぼ降る雨と低温という厳しい条件でのレースとなり、そうした天候にどれだけ適応し、いかに体力を温存できるのかといった一種のサバイバルレースと化した。
そんなレースを制したのはやはり王者タデイ・ポガチャル。直近の2レース(パリ~ルーベとアムステル・ゴールド・レース)では勝てなかったが、そのストレスを一気に解消した形となった。
→濡れたユイの壁をポガチャルが制す!2025フレーシュ・ワロンヌの結果とハイライト動画
一方、先日の記事「アムステル優勝のスケルモース『ユイの壁でポガチャルを倒せるのはティボー・ネイス』」で紹介したが、そんなポガチャルに対抗できる有力候補の一人がリドル・トレックのティボー・ネイスだと思われていた。
だがティボー・ネイスは表彰台を逃し8位。初出場でしかもトップ10入りなので見事といえる結果だが、期待されていたようなユイの壁でポガチャルとの仕掛けあうというシーンは見られないまま終わった。
そんなネイスはゴール後に「寒さに苦しんだ」と語る。
ティボー・ネイスはゴール後のコメントで何度も「寒かった」と語り、いかに今大会の天候が彼に大きな影響を与えたのかを強調する。同時にレインウェアを上手く利用したり、それを着用したまま上手く走ることなどが出来なかったようで、「レース中暑すぎたり、寒すぎたりした」とも話す。
それでも彼は最後のユイの壁ではプロトンのフロントグループに位置していた。そこからEF Education-EasyPostのベン・ヒーリーが積極的に動き先制攻撃をしかけたところに、タデイ・ポガチャルが反応してそこからポガチャルが一気に抜け出し、誰も追いつけない状態になり、結局ポガチャル以外の選手はすべて2位以下の表彰台争いをせざるを得ない状況に追い込まれた。
そんな中で寒さに苦しんだネイスは上述のように8位。パリ五輪金メダリストのレムコ・エヴェネプールよりも先着した。
そしてネイスは次のように話す。
“Everyone must have felt that way, except for one person. I can be happy.”
訳「誰もがユイの壁では脚がいっぱいいっぱいだと感じていたにちがいない。ただ一人だけそうじゃない選手がいたけど。でも自分としては今回の結果にハッピー」