マチュー vs ポガチャル？今夜の2025ツール第2ステージのコースと優勝予想

残り10kmから激アツか。2025ツール・ド・フランス第2ステージのコースデータ

今夜の第2ステージは丘陵ステージ扱いで走行距離209.1km、1日の獲得標高は2550mで第1ステージの約2.4倍。そして最後は登りスプリントになる。ラスト10kmのコースプロフィールが次の画像だ。

今日のポイントは3つある。1つは風だ。次にピュアスプリンターが生き残れるかどうか。そして最後はタデイ・ポガチャルがステージ優勝を狙うかどうか。

風がプロトンを左右する？

まず風という点では、この第2ステージは横風分断が決行された第1ステージと比べてさえ、風の影響が大きくなる可能性が高い。上のツイートを見てほしい。海風からの横風と向かい風の存在がわかるだろう。

マチュー vs ポガチャル？

終盤の登りの数字だけを見ると残り9km地点で登場する3級山岳が距離1kmと短いものの平均斜度10.6%、最大15％というきつさ。その後の4級山岳も距離は800mと短いが平均斜度が9%弱、最大12％とタフさ。こちらもパンチが効いている。

この2つの登りでピュアスプリンターに遅れる選手が出るだろうし、彼らを振り落とそうとする動きが生まれる可能性がある。

この終盤の区間と最後の登りフィニッシュだけを見ればクラシックスペシャリスト向けであり、ピュアスプリンターよりはマチュー・ファン・デル・プールやタデイ・ポガチャルなど登りで強烈なアタックを繰り出せる選手に向いている。

そこで上述のようにスプリンターチームの動きとポガチャル擁するUAEの動きに注目すべきではないか。

Alpecin-Deceuninckは第1ステージではヤスペル・フィリプセンがエースだったが、今日はマチュー・ファン・デル・プールを主役とするかもしれない。仮にポガチャルが動けばマチューが動くのではないか。逆にマチューが動けばポガチャルも動くかも。そうなれば今年のミラノ～サンレモの再現となるようなレースになるかもしれない。

またAlpecin-DeceuninckのライバルチームのLidl-Trekはジョナタン・ミランがこれらの登りでどうなるか次第で作戦を変更してくるだろう。

さらにいえばスプリンターに厳しいコースとなれば逃げ切り勝利の可能性が昨日よりは増大するため、逃げを狙う選手が多数動く可能性もある。逆にそんな動きを封じるため、マイヨ・ジョーヌを守るため、今日は1日中Alpecin-Deceuninckが完璧なプロトンコントロールを見せるだろう。

仮に序盤は5分程度のタイム差を容認しながらも中盤あたりから差をつめていき、残り50kmの中間スプリントをきっかけにしてそのあたりで逃げを全部吸収してしまうかもしれない。

優勝予想

以上のように今日は第1ステージよりも多くの展開が生じやすいコースとなっている。🐷が優勝候補として挙げたいのは、

• マチュー・ファン・デル・プール
• タデイ・ポガチャル
• ベン・ヒーリー
• マグナス・コルト
• ジュリアン・アラフィリップ
• マルク・ヒルシ
• マッテオ・トレンティン
• ダヴィデ・バッレリーニ
• シモーネ・ヴェラスコ
• ケヴィン・ヴォークラン

といったところ。サプライズでヴィンゲゴーが動くことも考えられるが、そのときはポガチャルがぴったり背後につくはず。お互いにマークし合うためポガチャル、ヴィンゲゴーが動くのは難しいか？またアラフィリップは昨日終盤に遅れていたのでまだ調子はあがりきっていない？

さらに今日は上述のようにAlpecin-Deceuninckがガチガチのプロトン管理を見せるはず。

以上のことを考え、加えて昨日もベタな予想で正解したので、今日もベタな予想でマチュー・ファン・デル・プールとする！