レビュー
Rapha




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今日の2025ツール・ド・フランス第12ステージのコースプレビューと優勝予想

2025ツール・ド・フランスは今日の第12ステージから3日連続でピレネー山脈を舞台として山岳ステージ(第13ステージは登りタイムトライアル)となる。
そして本日の第12ステージは今大会初の超級山岳がついに登場。その山頂フィニッシュとなる。
なんといっても本日最大の勝負どころは最後の超級山岳オタカム。そのプロフィールがこちら。

覚えている人は多いだろうが、超級山岳オタカムは2022ツール・ド・フランス第18ステージでも登場している。そのときはマイヨ・ヴェールのワウト・ファン・アールトがマイヨ・ジョーヌのヨナス・ヴィンゲゴーを強力に牽引し、タデイ・ポガチャルを攻撃。ポガチャルからタイム差を奪った山岳だ。そのときの動画がこちら。
このオタカムは距離13.5km、平均斜度7.8%。後半の数キロは斜度が10%台へ跳ね上がる。2022年のヴィンゲゴーもまさにその残り数キロで全力攻撃をしかけた。
総合勢は間違いなくここで完全に命運が決まる。かなりの遅れを喫する総合勢も出てくるだろう。
もちろん勝負のポイントはポガチャル vs ヴェインゲゴーだが、それはUAE vs Vismaの山岳アシスト対決でもある。2022年のようにどちらのチームが最強アシストを最後まで残していられるかに注目だ。
Vismaはワウト・ファン・アールトとマッテオ・ジョーゲンソンが最後まで残るだろうか。あるいは好調のサイモン・イエーツか?特にジョーゲンソンは今大会これまでも終盤にしかけることが多いため、今日どのように動くのかが見ものだ。
一方でUAEはジョアン・アルメイダがリタイアしてすでにいないのが不利に働く可能性がある。UAEの最終アシストはおそらくアダム・イエーツだろう。パヴェル・シヴァコフは第1週目最後の第10ステージで調子がかなり悪かったのがどこまで回復できているか。シヴァコフが本調子でなければUAEはかなり厳しい闘いとなるのではないか。
ひょっとしたらイエーツ兄弟の最終発射台アシスト対決になるかもしれない。そのときは双子によるシンクロナイズド・ダンシングが見られるだろうか。
🐷の予想としては上述のようにマッテオ・ジョーゲンソンの動きが鍵になる気がする。ヴィンゲゴーよりも先にジョーゲンソンが動いてステージ優勝を狙う、かつ、ポガチャルとのタイム差を縮小させようとするのではないか。ジョーゲンソンが動くとレムコやヴォークランも動かざるを得ないわけで、連鎖的にポガチャルも動くことになる。
Vismaとしては今日はポガチャルを消耗させることに集中し、翌第13ステージの登りTTでヴィンゲゴーが圧勝というのも戦略としてあり得る。ならばなおさら今日はジョーゲンソンが連続アタックでポガチャルを疲れさせるという作戦になるかもしれない。
ポガチャルもそれは想定しているかもしれないので、あえて最後の最後までジョーゲンソンを追わないという選択もある。ポガチャルとしては僅差で2位に入ればそれでいいという考えでもいいだろうと思う。
というわけで、優勝予想はマッテオ・ジョーゲンソンで。