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Rapha


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ポール・マニエは、レムコ移籍がSoudalーQuickStepに新しい可能性もたらすと信じる
近年の移籍市場最大の関心事と言っても過言ではなかったレムコ・エヴェネプールの移籍騒動。この間、正式にRed Bull-BORA-hansgroheへの移籍が発表されてその狂騒曲も終演となった。
だがSoudalーQuickStepとしてはグランツールでの絶対的エースがいなくなったことで、チームの未来に暗雲が立ち込めたという状況なのではないか?
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だが、そうした懸念を払拭するように同チームの新進気鋭のフランス人スプリンター、ポール・マニエは「レムコの移籍がチームに終わりをもたらすわけではない」と主張する。
かつて同チームにはクラシックのレジェンドとなったスプリンター、トム・ボーネンがいた。クラシックの王様とも言われた選手だが、そのボーネンの再来とも称されているのが21歳のフランス人選手ポール・マニエだ。ただし生まれはアメリカ。
今シーズンはグランツールデビューとしてジロ・デ・イタリアに参戦。残念ながら第16ステージをDNSで完走できなかった。しかし今シーズンはすでに4勝を挙げている。表彰台に上がったレースも多数。
そんなマニエが、今年のツール・ド・フランスにおけるティム・メルリールとヴァランタン・パレパントル(弟パントル)のステージ優勝という結果を例にあげ、レムコがいなくなってもチームの勝利へ高い執念・意欲は変わらず、チームは終わりではないと話す。
たしかにレムコの移籍はSoudalーQuickStepにおける「レムコ時代」の終焉を意味するが、それでもそれはチームにとって完全にネガティブというわけでもないと主張する。
“it’s going to open a new door in the squad,”
訳「レムコがいなくなった今後のチームの戦略は、チームに新しい可能性を開くものになる」
マニエはこのように話す。
レムコがいなくなったからこそ、いろんな選手がチャンスを得てよりアグレッシブに勝利を目指せるとうことだろう。
その証左が上述の弟パントルによるツール第16ステージ優勝であり、それはまさにレムコ・エヴェネプールがツールからリタイアした後の勝利だった。エースがいなくなっても全力で勝ちにいくというチームの姿勢が示され、そうしたチームの勝利へのポリシーはマニエにとって魅力的なもので、彼はそうしたチームの方針や環境に満足していると話す。