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Rapha






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Team Picnic PostNLの22歳マックス・プールがキス病感染でブエルタ・ア・エスパーニャを欠場へ。そしてTeam Picnic PostNLの2025ブエルタ出場選手について
Team Picnic PostNLで走る22歳のイギリス人マックス・プールが、キス病でブエルタ・ア・エスパーニャの欠場を余儀なくされた。
情報源:Max Poole Out of Vuelta a España with Epstein-Barr, Vermaerke Steps In for Farewell Ride
キス病というのは、その名の通りキスで感染することが多いことからつけられた通称で、正確には伝染性単核球症という名称がつけられている。これはエプスタイン・バーウイルス(EBウイルス)に感染して引き起こされる病気で、極度の疲労感、発熱、のどの痛み、リンパ節の腫れが主要な症状となる。
唾液を介して感染することが多く、キスがその代表例だ。
記事タイトルで「キス病再び」と書いたのは、このキス病はロードレースファンにとっては有名な病気だからだ。なぜなら、今から約8年前にマーク・カヴェンディッシュが長期間これに苦しみ、大々的に報道されていたからだ。カヴェンディッシュは当時ずっとレースができず、精神的にも追い込まれ鬱病になっていたと告白していた。下の過去記事を再び読んでもらいたい。
欧米は日常的にキスをしまくる文化のため日本よりも遥かにこの病気にかかる確率が高い。欧米では子どもが感染する代表的な病気の1つだ。一度免疫がついてしまえば再感染しない可能性が高い。
この病気が厄介なのは確立された治療法が存在しないこと。基本的に自然治癒まかせとなることだ。カヴェンディッシュはそもそもキス病だと判明するのに時間がかかり、回復にも時間がかかった。当時まだスプリンターとして最強クラスの力があったにもかかわらず数年を無駄にしてしまった。それからの復活劇だからこそやはりカヴェンディッシュの凄さが改めてわかる。
さて今回のマックス・プールもやはり数週間の間ずっと原因不明の体調不良に悩んでいたようで、それでも先日までのツール・ド・ポローニュに出場していた。しかしその第5ステージ第5ステージをDNSとなった。そして診断を受け、ついにキス病だと判明。
マックス・プールは今回のプレスリリースにおいて、ついに原因が判明したことに安堵したと述べる。また出場予定だったブエルタを欠場するのはがっかりだがチームの奮闘を祈るとも。
とにかくいつ回復するのか読めないのがこのキス病。プールの回復にもかなりの時間がかかることも予想される。今後のレース予定は全て未定だ。
マックス・プールは昨年のブエルタ・ア・エスパーニャで大活躍。なんと4つのステージで表彰台に登った。今年のブエルタでも当然同レベルの活躍が期待されていたが残念なこととなった。UCIチームランキングでワールドチーム下位に沈むチームにとってもUCIポイント獲得が期待できる選手だっただけに痛手と言える。
そんなマックス・プールを欠くTeam Picnic PostNLの2025ブエルタ・ア・エスパーニャ出場選手は次のとおりだ。