
ブエルタの手作り表彰台はピドコック母によるアイデアだった
ヨナス・ヴィンゲゴー「トム・ピドコック母が、ブエルタの即席の手作り表彰式のアイデアを出した」
Share your love
今年の2025ブエルタ・ア・エスパーニャは親パレスチナデモによる騒乱によって複数のステージが途中で短縮化されたりしただけでなく、最終日の総合成績表彰式のセレモニーも中止に追い込まれた。
しかし大会終了後のあるホテルの駐車場で選手やチームなどの関係者によって手作りの即席の小さな表彰式が行わた。実はそのアイデアの発案者は総合3位に入ったトム・ピドコックのお母さんだった。ヨナス・ヴィンゲゴーがそう明らかにした。
情報源:Vingegaard Reveals it was Pidcock’s Mom Who Sparked Vuelta’s Improvised Secret Podium
そして上述のようにトム・ピドコック母がこの即席の手作り表彰式のアイデアを出した。それがQ36.5 Pro Cycling TeamとTeam Visma | Lease a Bikeで共有され、選手らに伝えられた。たまたまその日は、Q36.5 Pro Cycling TeamとTeam Visma | Lease a Bikeの宿泊ホテルが距離的に近かったらしい。
もちろん別のホテルに宿泊している他チームにも伝えられ、みんながそれぞれいろいろなものをもちこみ、準備し、そして小さな、でも温かいセレモニーが開催されたわけだ。
ただ1つ問題があった。それはこの即席セレモニーの開催を親パレスチナデモに知られてはいけないことだった。なぜなら新人賞はIsrael-PremierTechのマシュー・リッチテッロだったからだ。デモ隊が知ると妨害に来る可能性があった。そこでこの情報が漏れないよう秘密裏にことが進められた。
当初ヴィンゲゴーは公式セレモニーがないことを知り残念だと思っていた。そしてこの手作りセレモニーをすると伝えられたときも、あまり期待していなかったようだ。選手らもどちらかといえば「さっさと街に繰り出してパーティーしようぜ」という雰囲気だったらしい。
しかし実際に手作り表彰式が行われるとヴィンゲゴーも深く感動したようで、
“It was a much more intimate moment, much more meaningful than I anticipated when I heard the idea. It’s one of the best moments of my career.”
訳「即席の表彰式は、当初そのアイデアを聞いたときに予想していたよりもめっちゃ親近感のあふれる、めっちゃ大切な瞬間だったわ。自分のキャリアの中でも最高の瞬間の1つや」
ひょっとしたら若き日のアマチュア時代だった頃の表彰式を思い出した選手もいたかもしれない。いつもこれではさすがにプロレースとしての華やかさがないが、それでもこうした手作りのセレモニーもプロ生活で一度ぐらいなら良い想い出になるだろう。














