レビュー
Rapha








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本日フレッシュ・ワロンヌ。レムコ・エヴェネプール欠場はポール・セクサスにとって大きな重圧となるか?
2026年のアルデンヌ・クラシック第2戦、ユイの壁ことフレッシュ・ワロンヌは、スタート前から大きな構図の変化に直面している。
もともとタデイ・ポガチャルは出場しないことは明らかになっていたが、参戦すると思われていたレムコ・エヴェネプールも欠場することになったからだ。
それがレースの勢力図変化の最大の要因となっている。このレムコ欠場により、レースの主導権は大きく揺らぎ、新たな主役としてポール・セイシャスに注目が集まっている。
本来ポガチャルやレムコのような絶対的エースかつ優勝候補が存在する場合、彼らのチームの役割分担は明確となり、同時にそれがチームとしての強さにつながる。しかし、逆に彼らのような中心的存在が消えればことで、プロトンの力学は大きく変化する。
特に問題となるのは、「誰がレースをコントロールするのか」という点だ。明確な支配者が不在の状況では、各チームが牽制し合い、レースが消極的な展開になる可能性がある。
そうした状況においてはプロトン内部で最も注目される選手が監視対象となり、動きにくくなる。今回、その立場に置かれているのがDecathlon-CMA CGMが誇る若きフランスのスーパースター、ポール・セクサスだ。
言うまでもなくセクサスは若き天才クライマーであり、特にフレッシュ・ワロンヌの最後の決定的な勝負所となる登坂「ユイの壁(Mur de Huy)」に適した能力を持つ。
それゆえ優勝の可能性は十分あるわけだが、上述のようにエヴェネプール不在によって、その期待値は単なる「有力候補」から「中心的存在」へと変わり、その結果、普段のレース以上のストレスを抱えることとなる。
レムコやポガチャルが入れば彼らへと他チームからのマークが分散し、セクサスはより自由に攻撃できる立場になっていただろう。
しかし今回はセクサスが経験不足ではあるものの圧倒的優勝候補だと目されているため、他チームから特に徹底的にマークされ、またチームとしてもレース展開に責任を負わされ、都合の良いタイミングで攻撃ができなくなる可能性が高い。
セクサスは「最も勝利に近い存在」でありながら、「最も動きにくい存在」でもあるという矛盾した立場に置かれるわけだ。
🐷としてもこれはたしかにそうだろうと思う。Decathlon-CMA CGMのチーム力にはまだ高い信頼性を置くことはできないのではないか。このチーム力という点がセクサスにとっての不安要素の1つであると考える。
ただ一方でフレッシュ・ワロンヌ特有のレース構造である、「結局いつもユイの壁が全てやん」という観点からは、最後のユイの壁に向けて力を温存することが最も重要なので、どのチームも積極的に前半から動く必要性はないため、Decathlon-CMA CGMもそこそこのプロトン支配力で済む可能性も高い。
そうであれば結局のところユイの壁でセクサス個人がどれだけ強いかだけが全てとも考えられる。
一方でレムコの欠場はレースの不確実性を高める。セクサスに注目が集中することで、他の選手が自由に動ける余地が生まれる可能性もある。
特にユイの壁の存在ゆえに中距離アタックによる先行逃げ切り、ユイの壁でマーク外の選手のカウンターアタックなどが考えうる。
そこで今回のフレッシュ・ワロンヌは最も強い選手が勝つレースではなく、最も自由に動けた者が勝つレースになる可能性もある。
ただそうした波乱の展開があろうとなかろうとどちらにせよ、今年のフレッシュ・ワロンヌはポール・セクサスの「次世代エースとしての資質」が試される舞台となりそうだ。
🐷「先日のアムステル・ゴールド・レースと違って、フレッシュ・ワロンヌはちゃんとJスポが放送するよ」